記事監修医師
東京都内大学病院眼科勤務医
渡辺 先生
2017/8/2 記事改定日: 2017/9/6
記事改定回数:1回
記事監修医師
東京都内大学病院眼科勤務医
渡辺 先生
記事監修医師
東大医学部卒、セレオ八王子メディカルクリニック
二宮 英樹 先生
レーザー照射により角膜を再形成し、視力を回復させる「レーシック手術」。
近視や乱視でこれまで眼鏡やコンタクトレンズが手放せなかった方にとっては、非常に魅力的な選択肢です。
ただ、「レーシックは失敗するケースがほとんど」「レーシックを受けると失明する」なんて怖いウワサも耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ということで今回の記事から2回にわたって、レーシック手術のメリットやデメリット、手術の流れなどについて詳しく解説していきます!
レーシック手術を受けることのメリットとしては、以下のことが挙げられます。
・視力を矯正する効果が実証されている
多くの患者が、レーシック後希望どおりに視力が回復しています。また、再手術でさらに視力を高めることも可能です。
・手術時間が短い
一般的なレーシック手術は、15分程度で完了する短いものです(片目の場合)。
・痛みをほとんど感じない
手術の際は点眼の麻酔薬を使用するため、痛みがほとんどありません。
・手術後すぐに視力が改善する
・手術後に包帯や縫合が必要ない
・多くの人は眼鏡やコンタクトレンズを必要としなくなる
先述のとおり、レーシックにはたくさんのメリットがありますが、その一方で下記のようなデメリットも存在します。
レーシックは複雑な手術のため、手術中に角膜の損傷などを引き起こしてしまう可能性があります。
レーシック手術を受けたとしても、「コンタクトや眼鏡を着用していたときの方が良い視力が得られていた」となる人もいます。
レーシック手術により、下記の副作用が現れる人もいます。
・目の不快感やドライアイ
・「ハロ・グレア現象」
光が二重に見えたりギラついて見えたりして、特に夜間の運転が困難になることがあります。
・視力低下
ドライアイや目の不快感については、数日~数ヵ月以内に改善するケースがほとんどです。しかし場合によっては追加の手術が必要になったり、恒久的な損傷を引き起こしたりする場合があります。
レーシック手術は近視、遠視、乱視の矯正に効果的(特に近視の場合は高い成功率を誇ります)ですが、基本的には目や身体の健康状態が良好な人に適した手術であり、誰でも受けられるわけではありません。以下に該当する人は、レーシック手術が受けられない可能性があります。
・糖尿病患者
・HIV患者
・尋常性狼瘡、関節リウマチなどがある
・ドライアイ
・瞳孔が大きい
・角膜が薄い
・円錐角膜
「レーシック手術を受ける!」と決めたのなら、非常に大切なのが眼科医選びです。多くのレーシック手術は保険適用外で高額のため、少しでも費用を抑えたいところですが、手術費用があまりにも安すぎるところは避けたほうがいいでしょう。何らかのトラブルが生じてしまう可能性があります。
なるべく多くのレーシック手術をこなしている眼科医を探し、そこで手術を受けた患者のその後の症状を調べましょう。また、これまでどのくらい患者の手術を断ってきたかも基準のひとつにするといいかもしれません。手術対象者を慎重に選んでいる証になります。
もしレーシック手術に成功した友人がいれば、おすすめの病院や注意点を尋ねるのもいいでしょう。
レーシック手術は非常に画期的な視力矯正法ですが、成功率は100%というわけではありません。手術を受ける前にメリットやデメリット、眼科医の選び方をしっかり知っておくことが大切です。
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次回は「手術前の準備」「手術当日の流れ」「手術後の注意点」を詳しくご紹介!
レーシック手術を徹底解説~②レーシック手術の流れ~