HIV検査で「陽性」になった～どうしたらいい?!

検査結果はどのようにわかりますか?

HIV検査の結果は、直接患者に話されます。「陽性」の検査結果を確認し、さらに確認検査を行います。医師は精神面での対処法、どこでサポートを受けることができるかを考えてくれるでしょう。そして、より安全な性行為を行うために、パートナーにウイルスを感染させることを避けるために性行為（膣、肛門、口腔）にコンドームを使用することの重要性についても話します。

精神面の変化に対処する

HIV検査が陽性と聞けば、ショック、しびれ、否定、怒り、悲しみ、欲求不満などの感情の起伏を感じるでしょう。こうした気持ちは、だれにでも起こりうることで正常な反応です。逆に、真実がわかったと安心感を得るかもしれません。家族や友人がまわりにいても孤独感を感じるかもしれません。どのように感じようと一人で悩む必要はありません。医師やまわりの人に相談してください。

HIV感染の最新情報を入手する

ショックを受けると、すべてを受け入れられないことはだれにでもあります。すべてを覚えなければならないと思わないください。どのような手続きをとればいいのか、医師に聞きましょう。

HIVに関する治療法と副作用についてできるだけ多く調べることは、病気に関する情報を理解し、ケアを提供するチームに対して正しい質問をするのに役立ちます。過去の情報にとらわれず、常に最新の正確な情報を知ることです。

対処方法を学ぼう

HIVが陽性であることを受け入れることは、人生の困難を乗り越えるための第一歩です。

仕事をやめなければならないと思うかもしれませんが、必ずしもそうではありません。助けとなる多くの支援を得ることができれば、仕事を続けていくことができます。

自分の気持ちを忘れないようにしてください。友人や家族と話すことができないときは、医師、看護師、カウンセラーに相談したりしてみてください。

自分の強みをみつけよう

人は、困難な状況に対処したとき過去のことを学ぶといわれます。その対処方法は人によって異なりますが、過去にどのように対処してきたかを振り返ってみると、以前に対処していたことを特定できることがあります。そうすることで、この状況に対処できるという自信が得られます。

もっとうまく対処できたはずだと思えば、今、どんなことができるのか考えてください。たとえば、自分の生活の中で前回問題を抱えたときだれにも相談しなかったのであれば、今回は○○に話してみよう、HIVに対してどう対処したらよいのか、事前に考えてみてください。

カミングアウトする

HIV陽性者であるということについて話すことは助けとなりますが、診断内容についてはだれに話したほうがよいか慎重に考えてください。なぜその人に伝えたいのか、その相手の返事がどうであるのかについて考えましょう。たとえばほかの人に話してしまう場合があるかもしれません。

話すと決めた場合「なんでHIVにかかったの?」などの質問されるので、答えを考えておきましょう。

家族やパートナーのための支援を希望する場合は、患者の会や家族の会などさまざまな団体があります。HIVをもつ同じような境遇の人の経験を聞くことは、助けになります。どんな団体があるか、医師に相談してみましょう。

うつかな? と思ったら

病気を受け入れられないと感じることは普通で、友人や家族と一緒にいることをやめたり、悲しいと感じたり、睡眠に障害がでてくることがあります。しかし、これらの気持ちが長く続き、その気持ちに圧倒されていると感じたときは「うつ病」かもしれません。できるだけ早く精神科医の診断を受け、治療を受けてください。

妊娠中にHIV陽性がわかったら

妊娠中の検査の一環としてHIV検査も受けています。妊娠しているときにHIV陽性であることを知ることは、とてもつらいことです。赤ちゃんへのリスクを軽減する手助けを受けることで HIV陰性の健康な赤ちゃんを産むことが可能です。どんな方法があるか医師に相談してください。

おわりに：病状をコントロールして生きていく

HIV感染は、適切なヘルスケアと治療を受ければ病状をコントロールできます。現在は、完治させる方法はありませんが、ウイルスに感染したほとんどの人が長く、健康な生活を送れる治療法があります。

AIDSはHIV感染の最終段階です。早期診断と適切な治療を受ければ、ほとんどのHIV感染者がAIDSを発症しないのです。HIVに負けないでください!!