記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/8/10
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
夏バテになると、意欲や食欲が減退し、体がダルくなってしまう人も少なくないです。夏バテの対策は何かあるのでしょうか? 今回は夏バテにおすすめの対策をご紹介します。
夏バテとは、日本の高温多湿な環境により体調不良になる状態のことであり、医学的な病名ではありません。高温多湿の環境の中で体温を一定に保つために自律神経をフル稼働させることで、疲弊し、自律神経の乱れを引き起こすことが原因とされています。夏バテを起こす要因は以下のとおりです。
・室内の空調による冷えや、暑い屋外との温度差
・体内の水分とミネラルが不足する
・食欲がなくなって栄養不足になる
夏バテ対策には、たんぱく質、ビタミン、ミネラルを意識して摂りましょう。たんぱく質を効率よく摂取するために、肉、魚、大豆などを食べることを心がけることが大切です。また、ビタミン、ミネラルを摂るために、野菜や果物もバランスよく食べるようにしてください。
夏バテ対策には以下の食事がおすすめです。
・豚肉
・レバー
・にんにく
・ねぎ
・枝豆
・うなぎ
・まぐろ・かつお
・トマト・かぼちゃ・ピーマン
・レモン・オレンジ・グレープフルーツ・梅干
暑いからといって冷たいものばかり食べるのをやめ、火の通ったものや温かいものを食べるようにすることもおすすめです。
夏バテを予防・改善するために、食事や生活習慣を一度見直してみましょう。ポイントは大きく3つあります。以下に効果的な生活習慣をご紹介します。
・エアコンの設定温度を28度にする
・睡眠時にエアコンをつけっぱなしにせず、タイマーを使用するようにしましょう。
・冷房を除湿に変える
・エアコンの風を直接浴びない
・エアコンより扇風機を使用する
・少量でも良質のたんぱく質、ビタミン、ミネラルを摂る
・冷たいもののがぶ飲みは避ける
・カレーなどのスパイスの効いたものを食べる
・食べ過ぎによる夏太りに注意する
・水分補給をこまめにする
・こまめに上着を脱ぎ着して調整する
・冷えるタイプの枕を使う
・竹を使用したシーツを使う
・風邪用の頭を冷やすシートを使う
・半身浴などゆっくりお風呂につかる
・ストレッチで筋肉をほぐす
日本の夏は高温多湿のために、どうしても食欲がなくなったり、体がダルくなったりします。暑いからといって、冷たいものばかり食べないようにし、運動と健康的な食事で栄養を摂ることを心がけ、体力を落とさないようにすることが大切です。