記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/8/22
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
コーヒーにはカフェインが含まれることもよく知られています。
冷え、刺激、利尿作用などのデメリットが取り上げられがちですが、カフェインにはメリットもあります。
この記事で詳しく見ていきましょう。
まずは、コーヒーやカフェインについておさらいしましょう。
ここではコーヒーに関する基本知識や知っていると役に立つ知識を紹介します。
大人の1日当たりのコーヒーの平均摂取量は3杯です。
多くの専門家はコーヒーを1日2~3杯にとどめることを奨励しています。
1杯当たりのカフェイン量が少ないのはインスタントコーヒーです。
コーヒー豆を挽いてドリップポットで淹れたコーヒーには、150mlにつき115mgのカフェインが含まれます。
また、アウトドアなどで活躍するパーコレーターでコーヒーを淹れた場合には、150mlにつき80mgのカフェインが含まれているといわれます。
一方、インスタントコーヒーのカフェイン量は1杯当たり約65mgです。
コーヒーには果物や野菜よりも多くの抗酸化物質が含まれています。
カフェイン抜きコーヒー(ノンカフェイン、デカフェ)と言っても、多くの場合は少量のカフェインが含まれています。
しかし、通常のコーヒー1杯分と同じカフェインを摂るにはカフェイン抜きコーヒーが5~10杯必要になるほどの量であり、その差は歴然です。
答えはキッチンのカウンターなどの冷暗所が最適です。
ガラス製や陶器製の密閉容器に入れて保存しましょう。
ちなみに、湿気はコーヒーの香りを損なうため、冷蔵庫や冷凍庫はコーヒーの保存場所としてあまり適していません。
冷蔵・冷凍をするときは小さな密閉ビニール袋に入れて小分けにすると良いでしょう。
また、新鮮さを保つため一度解凍したら使い切ることをおすすめします。
22歳~30歳の、普段コーヒーを飲む習慣のない被験者が通常のコーヒーとカフェインが含まれないコーヒーを飲んだところ、カフェインを含むコーヒーを飲んだ被験者の3分の1に微小血管の血流の改善が見られました。
血行が良くなった理由として血管内壁の働きが活発化が考えられますが、原因の解明にはより詳細な調査が必要です。
コーヒー1杯に含まれるカフェインが微小血管の働きを改善することで、心臓の負担を軽減するのに役立つ可能性があることが示されました。
しかし、コーヒーには血圧を上昇させる働きがあるため、高血圧によって血管に負担がかかる可能性があることも事実です。
コーヒーが心臓に良い影響を与えるかどうかについては、さらなる研究での解明を待つ必要がありそうです。
コーヒーやカフェインには様々な健康上のメリットがあることが示唆されていますが、摂取量には注意が必要です。
コーヒーを飲むことが習慣になっている場合は、1日の上限を決めて飲みすぎないように気をつけましょう。