記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/9/19
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
甜茶(てんちゃ)は、お茶として淹れると甘いお茶ができるという性質をもった植物です。現在、体に脂肪がつくのを抑制してくれるからという理由や、甜茶の甘さが食欲を和らげてくれるからという理由で、体重を減らす良い助けになると考えられています。
甜茶は、たくさんの自然の甘い食べもの(suaviosides)が属しているキイチゴ属の植物で、ステビアという甘い植物に含まれる成分と多少似通ったところがあります。甘さが心理的にダイエットを補助してくれるというのも理由のひとつとなり、体重が増加するのを抑制する特性がラットで確認されましたから、このお茶には肥満防止の効能があるかもしれないということが示唆されたのです。ただし、この植物にそのような効能が本当にあるのかどうかを確かめるにはさらなる研究が必要です。
上述の事柄のほかに、甜茶は古くから病気の症状を和らげるために使われていきました。(アレルギー症状を軽減する、咳を軽減する、粘液の分泌促進とその排出の効能を狙って使用されることが多かったようです。)咳、熱、粘液に関する効能はまだ確かめられておらず、私たちが入手できた人体での実験結果ではこの効能を確かめることができなかったようです。その一方、アレルギー症状を軽減しやすくする効能については、いくつかの先行実験でその存在が認められています。
トックリイチゴ(同じ属ですが、種類は異なります)
・名前の通り、この植物から取れた葉とそのお茶は甘い味がします。