記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/10/12
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
一般的にマテと呼ばれる、Ilex paraguariensisは、花をつける木です。伝統的に、その葉はお茶に入れられます。マテ茶は中東や南アメリカで人気があります。
マテは、食欲を抑制し、脂肪を燃焼するとされる効用を売りに販売されています。研究によると、マテの食欲抑制作用は、仮にあったとしても、高用量を摂取した時にのみ得られる効用であると示唆されています。脂肪燃焼作用は、マテに含まれるカフェインによるものです。緑茶カテキンのような化合物よりも、脂肪燃焼に効果的だと証明されたわけではありませんが、肥満が健康にもたらす悪影響をなくす助けになるとされています。
マテには、抗炎症作用、抗酸化作用があります。摂取後20日以内にLDLコレステロールを減少させる効用があります。植物に由来するほかのサプリメント同様、心臓系と心臓血管系を守ります。
マテは、カフェインといったキサンチン、ケルセチンといったフラボノイド、ウルソル酸といったサポニン、クロロゲン酸といった桂皮酸化合物の混合物を含みます。
マテは、健康に良いお茶ですが、必ずしも、コーヒーのような、植物に由来するほかの飲み物よりも健康に良いというわけではありません。しかし、マテには珍しい栄養成分が含まれています。
・牛乳とともにマテ茶を作る場合でも、ミネラルの吸収に悪影響はないと考えられます。
・体重1kgあたり1gのマウスにおける経口用量は、約1.5リットルのマテ茶に相当します。
研究では、マテを1日に3杯(各330mL)摂取し、それを最長60日まで続けることが多いです。
マテは、1日に最大1.5リットルまでは、飲んでも安全です。ただし、高用量でも毒性が発生すると証明されたわけではありません。
分離されたマテを粉末で摂取する際の1日の摂取量は、マテの葉で1000-1500mgです。