記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/12/1
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
包茎とは亀頭が包皮に覆われてる状態を指します。包茎は病気ではありませんが、種類によって健康を害したりセックスに支障をきたすことがあります。この記事では包茎の種類と治療の基礎知識を紹介しています。
包茎とは亀頭が包皮に覆われている状態を意味します。包茎には種類があり、真性包茎、カントン包茎、仮性包茎の3つのタイプに分かれます。しかし、包茎だからと言って必ず手術や治療が必要という訳ではありません。日本人の約6~7割は仮性包茎と言われていて、軽度の仮性包茎であれば手術の必要はありません。まずは、自分の包茎のタイプを確認して手術や治療が必要かどうかを判断することが大切です。
包茎は、大きく分けて真性包茎と仮性包茎の2種類に分かれます。まず、日本人に最も多いタイプと言われている仮性包茎は、平常時は包皮が亀頭を覆っていますが勃起すると亀頭が自然と露出する状態のことを意味し、平常時であっても手で包皮を向くと簡単に亀頭を露出させることが出来ます。
しかし、仮性包茎の中でも重度の仮性包茎の場合、勃起した状態でも包皮が亀頭をほとんど覆っています。この場合は、一度医師の診断を受けてみることをおすすめします。
また、仮性包茎の中にはカントン包茎と呼ばれるものもあります。カントン包茎とは、包皮の先端部分である包皮口が狭く亀頭が大きいため、無理に包皮をむくと亀頭の根本が包皮口で締め付けられ大きく腫れてしまい、包皮をもとの状態に戻せなくなってしまっている状態で、皮をむくたびに痛みを伴います。
真性包茎とは、平常時も勃起時も関係なく、常に亀頭が包皮に完全に覆われている状態を指します。1~2歳までの男の子のほとんどはこの真性包茎ですが、成長とともに自然と亀頭を露出できるようになります。しかし、大人になっても真性包茎のままだと、排尿困難が起こったり、セックスが困難になったり、非常にまれではありますが陰茎癌を引き起こしてしまうリスクが高くなることが指摘されています。その他にも、肥満が原因となる埋没包茎などもあります。
包茎は、種類によって治療が必要かどうかや治療方法などが異なります。
軽度の仮性包茎や小児の真性包茎・仮性包茎の場合、治療は必要ありません。しかしながら、成人の真性包茎やカントン包茎の場合は治療が必要となります。
肥満が原因となる埋没包茎の場合は、食生活の改善や適度な運動を心がけることによって解消される可能性が高くなります。医師によって治療が必要と判断された場合、包皮口を広げる手術、包皮を背面で切開する手術、包皮の環状切開術、包皮を手で剥く練習を行う指導を受けるなどして治療が行われます。
多くの男性が悩まされている包茎についてご紹介してきました。包茎は、必ずしも治療が必要というわけではなく、軽度の仮性包茎であれば手術の必要はありません。ただし、真性包茎、カントン包茎、重度の仮性包茎の場合、衛生面や病気面などでのリスクが高くなってしまいますので、気になる場合は一度病院で相談してみることをおすすめします。