記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/12/1
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
陰茎折症とは、勃起時のペニスに負荷かかかり、陰茎の海綿体部分に亀裂が入ってしまうことです。放置してしまうと、ペニスが折れ曲がったり、勃起不全を引き起こしてしまう可能性があります。この記事では、陰茎折症の原因と症状について解説しています。
陰茎折症とは、自慰やセックスの最中や、転倒時や事故などがきっかけで勃起した陰茎に極度の力が加わり、陰茎海綿体白膜に亀裂が応じてしまう状態を意味します。陰茎折症が起こると、ボキッと折れたような感覚や破裂したような断裂音が伴う場合があります。また、陰茎の形状が屈曲したり、激しい痛みを感じ、皮下出血を伴う場合もあるため、出来るだけ早い処置が必要です。速やかに治療を行えば、合併症の可能性を減少させることに繋がります。
しかし、治療が遅れ勃起時に陰茎が湾曲するなどの合併症が起こってしまうと、勃起不全の原因となり、セックスができなくなる場合もあります。陰茎折症の診断には、触診、MRI検査、陰茎尿道X線撮影などが必要になり、海綿体白膜の断裂部位を縫合して治療を行います。
勃起している時に、予期しない負荷がかかることが陰茎折症の原因となります。例えば、セックス中に、女性が無理に体位を変える、勃起時に転倒する、朝立ちしているときに陰茎を踏まれるなどが原因として考えられます。また、陰茎折症が最も起こりやすい年代は20~30代といわれています。
陰茎折症になると、海綿体薄膜が裂けるような音が聞こえたり、陰茎が折れるような感覚があり、それと同時に激しい痛みを感じ、皮下出血を伴う場合があります。
陰茎の形状が変形することもあるため触診でも診断が可能な場合もありますが、皮下血腫の広さによっては触診だけでは断裂部位の確定が困難になります。その場合には、MRI検査や陰茎尿道X線撮影などが用いられます。陰茎折症が起こると勃起時に痛みを伴う場合もあるため、勃起不全を引き起こしたり、勃起時に陰茎が湾曲してセックスが出来なくなってしまう場合もあります。
陰茎折症が起こってしまったら、まずは触診やMRI検査などで診断して治療法を決めていきます。主に、吸収糸を用いて縫合して治療していきます。しかし、陰茎折症によって陰茎が彎曲してしまった場合は、皮膚移植が必要となる場合もあります。その他、尿道断裂などに至る場合は陰茎形成術や尿道形成術などの治療が行われます。
陰茎折症は20代~30代の男性に起こりやすく、陰茎折症になってしまった場合は素早い処置が重要となります。セックスのときや朝立ちしているときにペニスに思わぬ負荷が掛かったときは、すぐに医師に診てもらいましょう。