記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/3/20
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
薄毛の原因としては男性ホルモンの影響が知られていますが、それ以外の原因によって薄毛になってしまうこともあります。具体的な抜毛リスクについて、以降でお伝えしていきます。
ジヒドロテストステロンとは、男性ホルモンの一種「テストステロン」が、毛乳頭細胞に存在する酵素「5αリダクターゼ」と結合したことで作られる男性ホルモンです。このジヒドロテストステロンには、ヘアサイクルの成長期を短くする働きがあると言われており、毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体と反応すると細胞分裂が抑えられ、髪の毛が作られなくなったり、細く短い毛ばかりになったり、抜け毛が増えていったりします。これにより、薄毛になってしまうのです。
男性の薄毛の多くは、上記のジヒドロテストステロンの影響によるものですが、生活習慣の乱れによって薄毛になる人も少なくありません。具体的には、以下の生活習慣が薄毛の原因となることがあります。
特に一人暮らしの男性の場合、インスタントやレトルト食品を食べる頻度が高いですが、こういった高カロリー・高脂肪の食品の過剰摂取は、血中コレステロールを増加させ、毛乳頭への血液循環を悪化させます。
タバコは血管を収縮させ、頭皮の血行不良を引き起こすため、喫煙習慣のある方は発毛が阻害されやすくなります。
過度の飲酒は頭皮の血流を悪化させる上、アルコールの分解に栄養が使われることで、栄養が毛根に行き渡らなくなることにもつながります。
過剰なストレスによって自律神経が緊張すると、血管が収縮して頭皮が血行不良に陥り、発毛が妨げられることがあります。
薄毛は約25%の確率で遺伝するといわれています。先ほど、薄毛には「テストステロン」と「5αリダクターゼ」の結合が関係するとお話ししましたが、テストステロンの分泌量はそこまで個人差がないものの、5αリダクターゼの分泌量は遺伝によって決まると考えられています。つまり、遺伝的に5αリダクターゼの分泌量が多い人は、薄毛になりやすいということです。
薄毛の主な原因はジヒドロテストステロンによるものですが、食習慣の乱れや喫煙習慣、過度のストレスなども薄毛を促進する要因のひとつです。薄毛にお悩みでこれらの習慣をお持ちの方は、早めに改善に踏み切ることをおすすめします。