記事監修医師
産業医科大学第1外科
佐藤 典宏 先生
2017/3/23
記事監修医師
産業医科大学第1外科
佐藤 典宏 先生
だれでも、自信が持てず自分が嫌になることがあると思います。
さらに普段から「自信がもてない」「自分にネガティブ」と感じている人は、自尊心の低い状態が長期間続いて、生きづらいと思ってしまうことがあるかもしれません。
自尊心というのは、人が自分自身に対して抱いている考えや評価です。人が十分な自尊心をもっているときは、自分自身や生きることそのものに対しポジティブな意識をもつことができ、人生の浮き沈みにうまく対応できます。
ここでは、少しでもいい人生を送るための手がかりとして、自尊心を高くするための方法を紹介していきます。
自尊心を高め、自分自身を好きになるための簡単な方法をいくつか以下に示します。
私たちはみな、何か得意なものがあります。それは料理や歌かもしれませんし、パズルゲームや友だちづくりなのかもしれません。また、得意であることに集中するととても楽しくなって気分を回復させてくれます。
一緒にいると気分が落ち込んでしまう傾向のある相手とは、付き合う時間を減らすようにしましょう。また、その人たちの言動を自分がどう受け止めているのかを伝えるのもいいかもしれません。
ポジティブで、相手を理解してくれるような人ととの関係を築きましょう。
自分に対して批判的な態度をとってしまっていると感じたときには、自分に優しくしてください。また、友だちが同じような状況になっているときに、なんという言葉をかけてあげるか考えてみましょう。自分自身よりも他人に対して良い助言ができることがあるので、それを参考にしてください。
自尊心の弱い人に多くみられるのは、本当は嫌と思っていることも相手にそれを伝えられないことです。
これは自己への負担を肥大させ、苛立ち、うつに陥るリスクをもっています。
大抵の場合は、嫌だといっても人間関係が壊れることはありません。理解してもらえるまで、言い方を変えたりしながら拒否し続けましょう。
私たちはだれしも、何かをするのが不安になったり怖くなったりするときがあります。自尊心が高い人は、このような感情のせいで新しいことに挑戦できなくなるといったことがありません。
エクササイズ教室に参加する、社交的な場に出かけるといった目標を定めると良いかもしれません。そういった目標を達成することで自尊心は強くなっていきます。
アサーションとは、他人の意見や要求を尊重した上で、他人にも自分に対しその逆を期待し、自信をもってはっきり自分の考えを述べる、ということです。
テクニックとして、アサーションを実行できている人を観察して同じように振舞う、ということがあります。
ここでは、他人になりすますのではなく、尊敬できる人からヒントをもらい、徐々に真の自分を引き出してあげましょう。
自尊心が低いときは、自分にネガティブで批判的なアプローチをしてしまいます。さらに、挑戦する意欲も失われてしまいます。そんなときは自分が楽しめること、得意なことを思い出してみましょう。そうすることで、自然と自信が戻ってきたりします。
自己評価が低くなっても、何度も自尊心を取り戻せるということを忘れないことがポイントだと思います。
ぜひ参考にしてみてください。