記事監修医師
前田 裕斗 先生
2018/6/4
記事監修医師
前田 裕斗 先生
妊娠中の女性は葉酸を積極的に摂ったほうがいい、と言われていますが、妊活中から摂ったほうがいいのかと疑問に思ったことはありませんか。この記事では、妊活中に葉酸を摂るべきかや、1日に摂りたい葉酸量などを紹介します。
妊活中も葉酸を摂ることが大切です。妊娠する前から葉酸を摂っておくと、「神経管閉鎖障害」と呼ばれる赤ちゃんの奇形のリスクが低下することがわかっているためです。
また、葉酸は体内で血液を増やしたり、細胞の成長を促したり働きをしてくれます。このため、妊活中から葉酸を摂っておくと、子宮の血行が促されて子宮内膜も厚くなり、受精卵が着床しやすくなります。
妊活中の葉酸は、女性だけでなく、男性も摂ることが大切です。というのも、男性が葉酸を摂取することで、精子の質が向上することが明らかになっているためです。
男性の葉酸不足によって、赤ちゃんの奇形のリスクが高くなったり、葉酸を摂取している夫婦と比べて妊娠する確率が低くなることもわかっています。したがって、妊活を始めたときから夫婦で葉酸を摂ることが、妊娠の可能性を高めると言えます。
妊活中はどのくらい葉酸を摂取すればよいのでしょうか。
妊活中の女性の場合、18歳以上の女性が1日に必要とされる葉酸(1日あたり240μg)に加えて、400μgの葉酸を毎日摂取するとよいと言われています。
一方、妊活中の男性の場合、18歳以上の男性が1日に必要とされる葉酸(1日あたり240μg)に加えて、240μgの葉酸を毎日摂取することが推奨されています。
妊活中に積極的に食べたい、葉酸が豊富な野菜と果物を紹介します。野菜や果物にはビタミンやミネラルも豊富に含まれているので、積極的に摂りましょう。
マカは南米ペルー原産のハーブで、ビタミンやミネラル、アミノ酸などが豊富に含まれています。男性の性機能を高めたり、女性のホルモンバランスを整えたりする効果があります。
マカには葉酸とは異なる効果があるため、妊活中はどちらも摂るのがおすすめです。葉酸とマカを一緒に摂っても問題ありません。
妊活中から葉酸を積極的に摂ると、赤ちゃんの奇形のリスクが低くなります。それだけでなく、女性は子宮内膜が厚くなって着床しやすい体になりますし、男性の場合は精子の質が高くなります。夫婦で葉酸が多い食べ物やサプリメントなどを利用して、妊活をスムーズに進めましょう。