記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/6/14 記事改定日: 2019/9/26
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
円形脱毛症がなかなか治らないのにはどのような原因が考えられるのでしょうか?また、治療期間はどの程度かかるのでしょうか?円形脱毛症の原因や治療期間について解説していきます。
髪の毛は、毛周期と呼ばれる生え変わりの周期に従って伸び、また生えるスピードも遅いため、一度髪の毛の量が減ると新しい毛が生えそろうまで時間がかかります。そのため、少しずつ症状が改善していても、治っていないように感じる人が多いとされています。
ただし、本当に治りが遅い場合や、体質や体調の変化が関係している場合、原因が改善されるまでに時間がかかるなどの理由から、治りが遅れることもあります。
円形脱毛症は、病院の処方薬を使用することで改善するスピードが早まると言われています。症状が比較的軽い人の場合、1年以内に治る確率が80%であることがわかっています。間違った対策をして治療を遅らせないためにも、まずは皮膚科を受診しましょう。円形脱毛症には保険が適用されるので、費用面でも安心です。
また、薬の服用を途中で中断してしまうと治りが遅くなってしまうため、医師の指示に従って継続して治療を行うことも大切です。
なお、ストレスによる軽度の円形脱毛症の場合、自然治癒が期待できるので、治療と並行して生活習慣を整えることも大切です。バランスの良い食生活、質の良い睡眠、適度な運動などを心がけ、ストレスを溜めない環境を作りましょう。
自己免疫疾患による円形脱毛症の場合、毛根のダメージによって髪の毛を作る機能が衰えています。そのため、頭皮や髪の毛に必要な栄養が行き届かず、黒い髪の毛を育てることが難しくなっているのです。治療の初期段階で生えてくる白髪は、まだ黒い髪の毛を育てる状態には至っていないサインと考えましょう。
また、円形脱毛症によってメラニン色素を作り出す細胞が攻撃を受けると、髪の毛を黒くする色素が不足して白髪の産毛が生えるようになります。
白髪を確実に改善する方法はないものの、以下の栄養が髪の成長を助ける効果があると考えられています。
ヘアカラーを使用すると髪の毛や頭皮に負担がかかるため、治療効果を妨げたり、薬剤による刺激で再発する恐れもあります。また自己免疫疾患が原因の場合は、アレルギー反応が起こり、赤く腫れあがったり発疹が発生することがあります。
どうしてもヘアカラーをしたい場合は、事前に医師に相談しましょう。天然原料を使用したヘアカラー剤やトリートメントケアをすることで、アレルギー体質の人でも行えることがあります。