記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/6/18 記事改定日: 2019/4/15
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
サバやアジ、イカなどの魚介類が持つ、寄生虫の一種「アニサキス」は、メディアなどでも話題になっているので、すでにご存知の方も多いと思います。では、アニサキスに感染すると、具体的にどんな症状が現れるのでしょうか?治療法や予防法も併せてお伝えしていきます。
アニサキス幼虫が寄生している生の魚介類を食べると、幼虫が胃壁や腸壁に入り込み、下記の食中毒症状を引き起こすようになります。
アニサキスが抗原となって起こるアレルギー反応を、アニサキスアレルギーと呼びます。アニサキスアレルギーは、生きた幼虫によるアニサキス症と随伴して起こる場合と、すでに寄生虫が死んだ状態の魚介類を摂取して起こる場合があるといわれます。具体的には、以下の症状が現れます。
急性胃アニサキス症は、生魚を食べてから2〜8時間以内に起こることが多く、腸アニサキス症は食後10時間〜数日経ってから起こります。なお、発症者の多くは前者の急性胃アニサキス症です。
アニサキスアレルギーの症状は、アニサキス症と随伴して起こる場合は食後数分〜数時間の間に起こるとされています。一方死んだ寄生虫へのアレルギー反応で起こる場合は、ほかの食物アレルギーと同様、食べた直後に発症します。
アニサキス症は、主にアジやシメサバ、鮭、サンマ、イカなどを食べた後に発症することが多いです。また、ブリの幼魚・イナダを生食した後に発症することもあります。
なお、アニサキスはマグロ類にも寄生することがありますが、冷凍マグロであれば-60℃で冷凍処理されているため、寄生虫は死滅しています。また、アジやサバ、鮭(サーモン)であっても、完全養殖のものであれば、アニサキスのリスクはかなり低くなります。
アニサキス症の治療法は、急性胃アニサキス症、急性腸アニサキス症、アニサキスアレルギーによって異なります。
胃の内視鏡検査を行い、胃粘膜に侵入したアニサキスの寄生虫を発見し、それを鉗子で摘出します。
症状が治まるまで待つ対症療法が中心となりますが、腸閉塞を起こした場合は外科的処置を行います。
ステロイド薬や抗アレルギー薬を投与します。アナフィラキシーショックを起こしている場合は、緊急処置を行います。
アニサキスの感染を予防するには、以下の方法が有効です。
アニサキスが寄生している可能性のある鮮魚を調理する際には以下の点に注意しましょう。
アニサキスに寄生されると、激しい腹痛や嘔吐などの辛い消化器症状に見舞われます。魚介類を食べるときは、冷凍や加熱処理されているものにするなど、未然の予防が重要です。