記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/7/4
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
咳が長引く場合は肺結核のサインというのは本当なのでしょうか?また、他にはどのような病気の可能性があるのでしょうか?咳が長引く場合に考えられる病気について解説していきます。
咳は、気道内への異物侵入を防ぐための身体の防御機構です。最も多い呼吸器の症状で医療機関を受診する代表的な理由の1つです。
咳が出る仕組みは2通りあり、気道の神経(センサー)が刺激を受けて発生する場合と、気道が狭まることにより発生する場合があります。これらの刺激が脳に伝達されると、声帯や肋骨の周辺にある筋肉や横隔膜が反応して、咳が出るようになります。
のどがイガイガするという症状は、気道の神経が刺激を受けることにより発生していると考えられています。
肺結核の発病後に現れる初期症状は、咳、痰、発熱などの風邪のときの症状と類似しているため、見分けがつきません。ただし、風邪のような症状が2週間以上継続する場合や、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返す場合は、肺結核の可能性があります。
肺結核の初期症状は
などです。疑わしい症状があるときは、早めに病院を受診しましょう。
また、風邪以外にも、肺炎や気管支炎、気管支喘息、肺塞栓症、肺がんなどの病気でも、長い期間咳が続く症状が現れます。原因の病気の特定して適切な治療を始めるためにも、早期の受診を心がけましょう。
咳がいつもより長く続く場合は、すぐに医療機関を受診することが大切です。
慢性の咳の定義は、医学的には8週間とされていますが、そこまで様子を見る必要はないので、下記のような咳が出ていたり、少しでも違和感を感じたらすぐに病院に行きましょう。
肺結核などで咳が長く続くときは、以下のような専門的な検査が必要になる場合があります。その際は、できれば呼吸器内科を受診することをおすすめします。近くに呼吸器内科がない場合は、総合病院など検査環境が整った病院を選ぶようにしましょう。
咳が長引く場合に考えられる主な病気として、風邪以外に肺結核などがあります。急性の咳のほとんどは風邪症候群によるもので、多くの場合は自然に症状がおさまる傾向がありますが、風邪や結核以外の病気が原因の可能性もあるため、咳が長期間続く場合は、呼吸器内科を受診しましょう。