記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/7/12 記事改定日: 2019/7/29
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
頭痛は軽い・重いにかかわらず、身体に何か異変が起こっているサインとして起こります。とくに頭痛と嘔吐が同時に起こっている場合は、その裏に重大な病気が隠れていることがあるので注意が必要です。
この記事では、こわい頭痛とこわくない頭痛の特徴を紹介していきます。
頭痛は日常的にありふれた病気・症状です。ズキズキ・ジンジン・ガンガンなどさまざまな痛み方がありますが、頭痛は「こわくない頭痛」「こわい頭痛」の2つのタイプに分けられます。
こわくない頭痛は、片頭痛や緊張性頭痛・群発頭痛といった一時的な慢性の頭痛で、直接命に影響しない頭痛です。血行が悪くなったり、反対に血行が良くなりすぎたりすると発生します。強い痛みが襲ってくることもありますが、痛み止めなど適切な薬の服用や、日常生活の見直しをすることで改善・緩和する頭痛です。
こわい頭痛とは「直接命にかかわること頭痛」で、脳の病気が主な原因になります。
脳の病気ははっきりとした前兆がなくいきなり発症することが多く、短時間で症状が進行します。こわくない頭痛でも強い痛みを感じることはありますが、その痛みとは比べ物にならないぐらいの強い痛みが突然襲ってくるのが特徴です。
脳出血やくも膜下出血などでは「ハンマーで頭を殴られるような痛み」と例えられることがあり、頭痛あわせて吐き気や嘔吐が起きることも多いです。
吐き気や嘔吐はこわくない頭痛にも当てはまる症状ですが、こわい頭痛は嘔吐を何度も繰り返すことが多いため、嘔吐が止まらない場合や、今までに経験したことがないような強い痛みの頭痛は、こわい頭痛の可能性があります。
頭痛に嘔吐を伴う代表的な脳の病気は、「くも膜下出血」「脳出血」「脳腫瘍」の3つがあります。どの病気もすぐに病院で治療を受けなくてはならない病気ですが、頭痛とともに嘔吐があっても、かならずしも脳の病気を発症しているとは限りません。
頭痛の原因を自分で判断することは困難ですし、もし脳の病気が原因の場合そのまま放置しておけば取り返しのつかないことになることもあります。
嘔吐を伴う頭痛があるときは、念のためすぐに病院で診察を受けましょう。
病院で「脳の病気ではない」と診断された場合は、何が頭痛や嘔吐の原因となったかを調べて、原因にあわせた治療が行われるでしょう。
いずれにしても、気になる症状が現れたら、まずはできるだけ早く病院で診てもらうようにしてください。
嘔吐以外にも次のような症状伴う頭痛は、命の関わるような危険な頭痛の可能性があります。放置せずにできるだけ早く病院を受診するようにしましょう。
嘔吐と頭痛が併発するときは、脳出血などが原因のこわい頭痛の可能性があります。もちろんすべてがこわい頭痛ということではありませんが、自分自身で見分けることは困難です。
念のために病院で検査してもらうことをおすすめします。
また、こわい頭痛が起こったときに手遅れにならないようにするためにも、普段起こる頭痛がどんな痛みでどんな特徴があるのか覚えておき、いつも違う頭痛が起こったらすぐに病院を受診しましょう。