記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/2/15
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
ランニングによるケガや痛みは、大会に向けて日々厳しい練習をしているベテランランナーから、走り始めたばかりの初心者ランナーまで、すべてのランナーに共通する悩みです。ここでは自分に合った靴を選んでウォームアップするなど、ケガを予防するためのヒントを3つご紹介します。
ランニングシューズは、自分に合ったものを選ぶことがとても重要です。そのためには、普段履いているスニーカーではなく、ランニンググッズの専門店やスポーツ用品店のコーナーに行って、足のサイズを測ってもらい、いろいろなタイプの靴を試し履きしながら、自分に合うものを選ぶことが大切です。
ジョギングシューズは、高いものがいいという訳ではありません。値段の高いジョギングシューズは耐久性が高く、それでいて軽量なので、フルマラソンを何度も走るような人を対象として作られたものだからです。初心者向けの商品は、値段は比較的手ごろで、足を守るクッションが高いものがそろっています。
ランニングを始める前に、ウォームアップすることはとても大切です。ランニング前に、速めのウォーキングか、ゆっくりとしたペースでジョギングを5~10分間行うと、筋肉が温まるので、ケガの予防に役立ちます。
クールダウンするときは、徐々にペースを落としてしばらく走り続けるか、5~10分間ウォーキングしてください。こうすると、ランニング後に体を回復させやすくなります。
ランニングのペースを急に上げたり、距離を急いで伸ばそうとしないでください。ペースや距離を伸ばしたいときは、少なくとも3、4回は同じペースと距離で走ってからにしましょう。
けがをするとイライラしがちです。特にランニング初心者の場合、けがの兆候に気づいた時点で、「もう走るのはやめよう」と、走ること自体をあきらめてしまうかもしれません。
たとえば、5キロのレースに申し込んだり、ランニングクラブに参加したりなど、特定の目標や励みになるようなものがあると、けがをしてもモチベーションを維持しやすいです。レースのような目標があれば、回復したらまたランニングを再開しよう、と思い続けることができます。また、仲間と一緒に走っている場合は、「やめたら仲間をがっかりさせてしまう」という気持ちになって、回復したらまた走ろう、という気持ちを維持しやすいです。
いかがでしたか?靴選びやウォーミングアップ、またクールダウンなど、事前の準備や事後のケアを丁寧に行っておくと、ケガを予防しやすくなります。また、けがをしてもモチベーションが下がらないよう、定期的にレースに出たり、ランニングのイベントに参加したりすることは、けがで挫折することなく、走り続けることができます。
どんなけがであれ、体に耳を傾けて無理をしないことが大切です。痛みがある場合は走るのをやめ、十分に回復してからランニングを再開しましょう。