記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2019/4/15
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
片頭痛の発作が始まると、ズキズキと脈を打つような痛みに悩まされたり、じっと文字や画面を見ることがつらくなってしまうので、仕事はもちろん、日常生活でもつらいですよね。今回は、つらい片頭痛の痛みを和らげたいときに有効な薬の種類と注意点、発症の引き金となるものについて解説します。
片頭痛は、何らかの理由で脳の視床下部が刺激を受け、その影響で脳の周辺の血管が拡張して神経を圧迫したり、神経が過敏になることで発症すると考えられています。
このため、以下のような視床下部や自律神経に影響を及ぼしてしまう行為や状況が、片頭痛を引き起こすきっかけとなっていることが多いとされています。
片頭痛を緩和するために、トリプタン製剤が処方されることが多いです。トリプタン製剤には、片頭痛を生じさせる原因となる三叉神経(首から頭にかけて伸びる太い神経)の炎症を抑え、血管の拡張を抑え収縮させる効果があります。
片頭痛の原因に作用して痛みを抑えるため、服用のタイミングとしては、片頭痛の発症を自覚してすぐに服用するのが最も効果的であるとされています。片頭痛の発作かどうか確信を持てないときは、頭を上下左右に振ったりお辞儀してみたりするなど、体勢を変えて痛みが強くなるようなら服用してください。
なおトリプタン製剤には、最も一般的な水で飲むタイプ以外にも口腔内で溶かすタブレット錠や、液体の点鼻薬、注射薬などがあります。以下に、主なトリプタン製剤をご紹介します。
血管を収縮させる作用のあるトリプタン製剤は、血管や血流に障害が出る可能性がある疾患を患っている方は原則として服用できません。
また、トリプタン製剤は小児(15歳未満の子供)に処方することは禁止されています。また、妊娠や授乳中の女性も、服用に際しては担当の産婦人科医の確認・許可が必要になります。
なお、年齢や持病の関係でトリプタン製剤を服用できない人が薬で片頭痛の痛みを和らげたい場合は、非ステロイド系の消炎鎮痛剤を使用するのが一般的です。
片頭痛が起こるきっかけは、睡眠の過不足やホルモンバランスの変化、臭いや光、騒音、気候の変化など、人によって実にさまざまです。片頭痛に薬で対処する場合、病院ではトリプタン製剤という薬が処方されるケースが多いと言われています。トリプタン製剤には神経の炎症を抑え、血管を収縮させる作用があるため、片頭痛の痛みが出てから飲むと症状を緩和してくれます。ただし、特定の持病のある方や小児など、服用できない方もいます。詳しくは、医師に相談してみてください。