記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2026/3/11
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
頭痛には一次性頭痛と二次性頭痛があります。二次性頭痛とは原因になる病気・疾患がある頭痛のことであり、早急に治療が必要になる可能性があります。対して、一次性頭痛とは、原因となる病気・疾患がない慢性頭痛のことです。群発頭痛は一次性頭痛になりますが、非常に強い症状が現れ、日常生活に支障を来すこともあります。この記事では、群発頭痛の特徴と治療・予防について解説していきます。
群発頭痛とは、目の周囲から前頭部・側頭部にかけて激しい痛みが一定期間にわたって、毎日決まった時間に起こる頭痛です。片頭痛・緊張性頭痛などと同じ一次性頭痛に分類されますが、発症例が少なく、男性に多くみられるという特徴があります。群発頭痛の原因ははっきりわかっていませんが、特定の時間になると発作が起こったり、発作中に涙・鼻水・目の充血がみられたりすることから、以下のような原因で発症するのではないかと考えられています。
群発頭痛を発症すると、おもに以下の症状が現れます。
群発頭痛では、以下のいずれか、または複数の方法を用いて治療が進められます。ただし、以下のすべて行っても十分な結果が得られない場合もあり、基本的には、医師と相談しながら症状・体質に適した治療方法の組み合わせを検討していきます。
一般的な鎮痛剤や片頭痛などの治療薬として用いられるトリプタン製剤などを使用し、痛みの緩和を目指します。トリプタン製剤の自己注射は、比較的早く効能が現れるといわれています。
発作が起きているときに高濃度酸素を吸入することで、症状が軽減する可能性があります。
神経経路に麻酔薬を注入し、神経機能を一時的に麻痺させることで症状緩和を目指します。
群発頭痛の発症・再発を予防するには、発作の要因になる可能性がある「飲酒」と「気圧の変化」を避けることが役立つといわれています。発作が現れている期間中は、飲酒を控え、急な気圧の変化を引き起こす行動(登山・飛行機での移動など)をできるだけ避けるようにしましょう。登山しなければいけない用事や飛行機に乗らなければいけない用事があるときは、かかりつけの医師に相談してください。なお、発作が落ち着いたら飲酒・登山・飛行機への搭乗をしても問題ないとされていますが、できるだけ控えることをおすすめします。
群発頭痛の発作が始まると、しばらくの間は毎日のように耐えがたい痛みが続きます。トリプタン製剤・酸素吸入・ブロック注射などで治療が進められますが、症状にも治療結果にも個人差があり、基本的には医師と相談しながら自分に適した治療方法を探っていくことになります。気になる症状がある人は早めに医療機関を受診し、気長に治療を続けられる環境を整えるようにしてください。