記事監修医師
前田 裕斗 先生
2017/4/18 記事改定日: 2019/8/6
記事改定回数:2回
記事監修医師
前田 裕斗 先生
お腹に赤ちゃんがいるのがわかって、うれしいようなこそばゆいような……。生まれてくる赤ちゃんと対面するまで、いろんなことを思い浮かべると思います。この記事では、赤ちゃんの顔がどんなふうに形になっていくのかをまとめてみました。
妊娠第6週目を迎えたお母さんは、妊娠に伴う症状に悩まされているかもしれません。でも、一方でいいニュースもたくさんあります。この時期から赤ちゃんの小さな顔、そして頭が形になり始めるのです。赤ちゃんの頬やあご、耳になるくぼみなどができ始め、数週間で2つの小さな点が目になり、鼻も出てきます。
妊娠第8週目になると、赤ちゃんは子宮の中で動き出します。
赤ちゃんは驚くほど早く成長しています。第8週の赤ちゃんは平均17ミリ、さくらんぼくらいの大きさにまで育っています。1日1ミリのペースで成長を続けていますが、必ずしも身長が伸びているわけではありません。小さな体から、手、足、背中などの部分になる芽が成長しており、これから数カ月で大きな変化が始まるのです。
そして、赤ちゃんの顔には唇、鼻、まぶたができています。拡大してみると、爬虫類のような顔ではなく、人間の顔になってきているのがわかります。
妊娠第16週目になると、赤ちゃんの目が機能し始めます。まぶたはまだ閉じたままですが、目を左右に動かしたり、光を感じたりすることができます。このとき、赤ちゃんの体重は85~114グラム、体長は10~13センチぐらいに成長しています。
背骨と小さな筋肉は強くなっており、頭や首を伸ばせるようになります。顔の筋肉も発達しているので、この時期でも「しかめっ面」や「目を細める」といった表情をすることができます。まゆげとまつげもあります。ただ、脂肪はついていないので、赤ちゃんらしい姿にはまだなっていません。
妊娠第24週目の赤ちゃんは約30センチ、体重は約700グラムぐらいになっています。1週間に170グラムぐらいのペースで体重が増えています。
赤ちゃんの顔はまだとても小さいですが、ほぼ完成しており、髪の毛も生えています。ただ、まだ色素がないので髪色は白です。また、脂肪も少しずつ付き始めます。この時期の肌は透明で、よく見ると骨や血管が透けて見えることもあります。
赤ちゃんの顔が作られるまでにどんな変化が起こるかを紹介しました。どんな顔をしているのか、実際に赤ちゃんと対面する日が待ち遠しいですね。その日が来るまで、ゆったりとした気持ちで過ごしましょう。