季節性情動障害

2017/3/15

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 医学博士

三上 貴浩 先生

概要

季節性情動障害(SAD)は、季節によって引き起こされるうつ病の一種です。 最も一般的なタイプは冬季うつ病と呼ばれ、通常、晩秋または冬の初めに症状が始まり、夏までに消えます。 夏季うつ病は発症率は低いですが、晩春または初夏に始まり、冬になくなる症状です。 SADは、季節の変化に伴う昼光量の変化に関連していると考えられています。

症状

SADを持っている人は誰も同じ症状を経験するわけではありませんが、冬季SAD(患者の90%)と夏季SAD(患者の10%)の一般的な症状には、以下のものがあります。
・食欲の変化、特に甘いものやデンプン質への食欲
・体重の増加
・活動レベルの低下
・疲労
・寝過ごす傾向(過眠)
・集中することが難しくなる
・興奮しやすさと不安感
・社会的排除に対する過敏な反応
・社会的状況の回避とこれまで楽しんでいた活動への興味の喪失
・罪悪感
・絶望感
・頭痛のような身体的な問題
・食欲不振
・体重減少
・不眠症
・興奮しやすさと不安感
・動揺

症状は毎年繰り返す傾向があり、通常、毎年ほぼ同じ時期に発症し、なくなります。 気分の変化は、特定の季節にストレスがかかるような明白な事柄(冬の間に必ず失業しているなど)とは必ずしも関連していません。

男性よりも女性が発症しやすく、子どもや思春期もSADになることがありますが、基本的には20歳未満では発症しません。 成人の場合、SADのリスクは年を取るにつれて低下します。 冬季SADは、冬の季節が典型的に長くて厳しい北部地域でより一般的です。

治療

SADは、光線療法、医学療法または行動矯正療法を含む多くの方法で治療できます。
医学療法の効き目がない場合、治療法を組み合わせて行うこともあります。
冬季SADで光線療法を行う場合、特製のライトボックス、またはキャップのように頭に着用するライトバイザーを使用します。そしてライトボックスの前に座るか、毎日一定の時間ライトバイザーを着用します。

一般に光線療法は、気落ちすることが高い秋と冬の間、毎日約30分浴びます。その他の光線療法には、タイマーで起動する「夜明けシミュレータ」があります。自然な日の出を模倣するために寝室に設置するもので、ライトは午前中に早めに点灯し、徐々に明るさが増し、アラームを使用せずに自然に目を覚ますことができます。光線療法が役立つ場合は、通常、春の日に十分な日光が得られるまで継続します。光線療法をあまりにも早く止めると、症状が戻ることがあります。
適切に使用すると、光線療法は副作用が非常に少ないといわれていますが、眼精疲労、頭痛、疲労、過敏症、睡眠障害などの副作用が起こる可能性があります(光線を浴びすぎた場合)。 光線療法は、躁うつ病の人、日光に敏感な皮膚の人、目が日光に弱い人には注意して使用する必要があります。

SADの治療にはタンニングベッドを使用しないでください。タンニングベッドの光源は紫外線(UV)が多く、目と肌の両方を傷つけます。

医師に相談するための質問

・どのような治療法が最適ですか?
・光線療法を使うべきですか?
・ライトランプはどう使いますか?
・自宅でどのような対処ができますか?
・私のSADの原因は何ですか?
・薬を飲むべきですか?
・どのくらい治療を続ける必要がありますか?
・カウンセラーと話すべきですか?
・自分の食生活を変える必要がありますか?
・SAD対策になる運動はありますか?

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