連鎖球菌性咽頭炎
2017/3/28
概要
連鎖球菌性咽頭炎は細菌によって引き起こされる感染症です。 感染を引き起こす細菌は連鎖球菌と呼ばれているため、「連鎖球菌性」と呼ばれています。
他の人へ移す可能性
1〜3日間抗生物質で治療されるまで、他の人に感染させる可能性があります。 連鎖球菌性咽頭炎になった子どもは、熱が下がり、抗生物質を摂取し終えてから24時間以上経過するまで、学校または託児所に行かせないでください。
咳やくしゃみが出る時には手をよく洗い、病気の時には食器類(飲みものなど)を共有するのを避けて、連鎖球菌性咽頭炎の蔓延を防ぐこともできます。
ペットから連鎖球菌性咽頭炎にかかる可能性
可能性はありますが、非常にまれです。
症状
連鎖球菌性咽頭炎の症状には以下のものがあります。
・喉の痛み
・熱
・首の腺の腫れと痛み
・赤く腫れた扁桃腺
・喉または扁桃の白い斑点
・頭痛
上記の症状に加えて、子どもには次の症状もあります。
・腹痛
・嘔吐
・特に腕の下および皮膚のしわの中に多く見られる、小さな斑点を伴う赤い発疹
診断
連鎖球菌性咽頭炎を見つけるために溶連菌迅速検査をすることがあります。長い綿棒を使用して喉の後方から粘液の一部を取ります。この検査結果は、約15分で分かります。
また、喉の粘液の培養を行うかもしれません。 喉培養と呼ばれ、粘液のサンプルを実験室に送ります。 この検査の結果を知るには、最大2日かかることがあります。これらの検査と培養によって、連鎖球菌性咽頭炎があるかどうかを医師は判断できます。 他の原因で喉の痛みを引き起こしている場合、これらの検査では分かりません。
治療
連鎖球菌性咽頭炎は抗生物質で治療されます。 抗生物質は細菌を殺すため、連鎖球菌性咽頭炎の症状を緩和し、少しでも早く治すのに役立ちます。 また、リウマチ熱や腎臓の炎症など、連鎖球菌性咽頭炎患者が発症する可能性のある、稀ではあるが深刻な症状を予防することもできます。
医師が処方する抗生物質をすべて服用することが重要です。 これで症状の再発や抗生物質耐性というリスクを減らすことができます。
すべての喉の痛みが連鎖球菌性咽頭炎か
すべての喉の痛みが連鎖球菌性咽頭炎というわけではありません。 細菌が引き起こしているのは、連鎖球菌性咽頭炎全体のわずかな部分のみです。 残りは、抗生物質が効かないウイルスまたは他の問題によって引き起こされます。 医師は、連鎖球菌性咽頭炎かどうかを検査することができます。
喉の痛みの緩和
痛みを和らげ、発熱を減らすために、NSAIDs(ロキソニンなど)またはアセトアミノフェンを服用する
子どもはアスピリンを服用しない方が良いです。 アスピリンは、18歳未満の小児にライス症候群と呼ばれる重篤な病気を引き起こすことがあります。
十分に休む
睡眠は体が感染と戦うのを助けます。
たくさん水を飲む
これは喉の潤滑を維持し、脱水を防ぐのに役立ちます。
酸性またはスパイシーな食べ物や飲み物(オレンジジュースやピーマンなど)を避ける
医師に相談するための質問
・喉の痛みや発熱があれば医者に行くべきですか?
・検査結果が戻ってくるまでにどれくらいの時間がかかりますか?
・どのような抗生物質を私は取るべきですか?
・子どもが連鎖球菌性咽頭炎を患っている間、楽な気持ちにさせるためにはどうすればよいですか?
・子どもが連鎖球菌性咽頭炎によくかかるようです。 扁桃腺に問題がありますか?
・連鎖球菌性咽頭炎にかかっている間、家族から離れていなければなりませんか?