鎌状赤血球症
2017/3/22
概要
鎌状赤血球症(かまじょうせっけっきゅうしょう)は、鎌状赤血球貧血とも呼ばれる遺伝性の病気です。
症状
鎌状赤血球症は、以下の症状を引き起こすことがあります。
・四肢の伸張、潰瘍など
・黄疸(肌と白目が黄色くなる)
・貧血
・疼痛(とうつう)発作(重度の痛みの発作)
・深刻な感染症
・器官損傷
原因
血液中のヘモグロビンが異常を起こして赤血球が硬くなり、鎌(かま)や三日月のような形になって細い血管に詰まり、血液が酸素を運搬する機能が遅くなって貧血を起こします。
予防
鎌状赤血球症の原因はわかりませんが、 発作には複数の原因があります。 発作の発症を防ぐためには、以下のようなことができます。
・喫煙者は禁煙する(禁煙のためにはニコチンパッチ、薬などの方法もあります。医師に相談してください。)
・バランスの取れた食事
・アルコールを制限する
・定期的に運動する
・脱水防止のために水分を十分補給する
・ストレスを減らす。(うつ病や家庭内や仕事上の問題がある場合は、医師に相談してください。)
・熱があったり、感染したと思われたりする場合は早めに受診し、できるだけ早く治療する
・暑すぎたり、寒すぎたり、疲れすぎたりしないようにする
・寒い季節には帽子・手袋・暖かい靴下を着用し、暑い時期にはエアコンをかけた部屋で快適な服を着用する
・いびきなどで睡眠の問題を抱えているときは、医師に相談する
・糖尿病など、ほかの病気をコントロールする
・妊婦用のケアを開始(既述)
・高地へ行ったり飛行機に乗る時は医師に相談してください。
関連知識
鎌状赤血球症の既往歴または家族歴がある場合
妊娠の可能性または妊娠中の女性は、遺伝カウンセリングとともに、胎児が鎌状赤血球症がどうかを検査する必要があります。また母体自体も妊娠により貧血のリスクが高まります