バルトリン腺嚢胞

2017/3/28

山本 康博 先生

記事監修医師

東大医学部卒、独立行政法人国立病院機構東京医療センター

山本 康博 先生

概要

バルトリン腺は、膣の開口部近くの陰唇(膣唇)の両側にある小さな器官です。 膣が時計だとしたら、腺は大体4時と8時の位置に見つかるでしょう。 通常は見えません。 それらは膣唇を潤滑する少量の液体を作ります。皮膚の弁がバルトリン腺の開口部を覆って成長すると、液体が逆戻りします。 それは嚢胞(のうほう)と呼ばれる円形の腫れを引き起こします。 バルトリン腺嚢胞の大きさは、数ミリのものからオレンジ程になるものがありますが、ゴルフボールよりも大きくなることはほとんどありません。 バルトリン腺囊胞は柔らかいこともあります。

診断

膣口付近の膣唇の1つに、無痛で円形のやや柔らかい膨らみが見られることがあります。感染した嚢胞は非常に柔らかくなります。重症の場合、歩行や性行為の際に痛みがあるかもしれません。
医師は、嚢胞があるかどうかを確認し、感染しているかどうかを調べます。

治療

治療法は、嚢胞の大きさ、どれほど痛みを伴っているか、それが感染しているか、患者の年齢などによって異なります。 いくつかの症例では、1日数回、腰湯(数インチの温かい水に浸る)をして小さな嚢胞を治療することができます。これにより、嚢胞はほとんど痛みや不快感を伴わずに破裂し排液させることができます。また、切開を行い、カテーテルと呼ばれる小さなチューブを嚢胞に入れ、 4〜6週間その部位に留置し体液を排出する方法があります。これは診察室で行うことができる軽微な処置で、カテーテルは病院で容易に取り外すことができます。 このカテーテルを入れておけば、通常の生活を送ることはできますが、挿入されている間の性行為については医師に相談してください。
他に、流体を排出するために嚢胞に小さな切開を加える方法もあります。切開後、嚢の縁に縫合をかけ小さな開口部を形成させます。 この処置は、造袋術と呼ばれます。処置後、数週間明るい色の液が排出するため、パンティーライナーが必要になります。
あまり一般的ではありませんが、レーザーを使用するか、または腺全体を外科的に除去する方法もあります。 これらは、通常、日帰り手術として行われます。

予防

バルトリン腺嚢胞の形成を防ぐ方法はありません。 バルトリン腺嚢胞があると思ったら、すぐに医師に相談してください。効果的な治療を受けることができます。

関連知識

感染の可能性

多くの場合、バルトリン腺嚢胞は感染しませんが、感染によって引き起こされる場合もあれば、囊胞が感染する場合もあります。医師は、嚢胞内の液体を調べるでしょう。 嚢胞の中には、性行為により感染した細菌が原因のものもあります。

再発の可能性

バルトリン腺嚢胞は治療を終えて数年後に再発する可能性があります。 嚢胞は再び治療することができ、嚢胞が頻回に再発する場合には、バルトリン腺を完全に除去する方法もあります。

医師に相談するための質問

・膣唇に腫れがあります。 それはバルトリン腺嚢胞である可能性がありますか?
・性感染症の検査などが必要ですか?
・嚢胞はどのくらい重症ですか? 感染していますか?
・治療法は何ですか? どのような治療がよいですか?
・セックスをするのは安全ですか?

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