記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2019/11/14
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
不安やイライラ、緊張など心が疲れる症状に対して薬が効果を発揮することがあります。「リーゼ®︎」は安定薬の一種で安全性の高い薬として知られています。ただし薬を服用するときは、効果と副作用をしっかり理解することが大切です。
この記事ではリーゼ®︎の概要や服用時に気をつけたいことを紹介します。
リーゼ®︎とは抗不安薬の一種で、一般名ではクロチアゼパムと呼ばれています。ベンゾジアゼピン系に分類される薬で、安定薬と呼ばれることもあります。脳に働きかけて不安感や緊張感を和らげ、気分をリラックスさせる効果が期待されます。
リーゼ®︎は効果と副作用が比較的強くないため、症状が軽度な人や若い人、高齢者、少ない量から服薬を始めたい人が使う場合に適しています。服用のタイミングや用量は人によって異なりますので、医師の指示を守ってください。
ただし、作用時間が短いため、持続性を求める場合は1日3回の服用となることもあります。長期的に服用を続けていると、効き目が低くなる可能性があります。
リーゼ®︎は穏やかに効果があらわれ、安全性が高い薬といわれています。ただし薬は副作用を持ちますので、リーゼ®︎の副作用についても理解しましょう。
副作用の程度は比較的軽いと考えられています。しかしリーゼ®︎の服用後に眠気などの副作用があらわれるおそれがありますので、車の運転は控えましょう。歩行時の転倒にも注意してください。
まれにですが、リーゼ®︎で重い副作用があらわれることがあります。大きく分けて肝臓症状と依存によるものに分けられます。
リーゼ®︎を服用するときに気をつけたい注意点を紹介します。既往歴や治療中の病気、妊娠など体の状態によって用量の調整が必要になりますので、医師と薬剤師にしっかりと伝えましょう。用法・用量を守り、医師と相談しながら治療を進めてください。
服用は少量から始めるなど、治療に注意が必要になります。
リーゼ®︎以外の安定剤や抗うつ薬を併用すると、強く効きすぎてしまうおそれがあります。服用中の薬の種類はすべて医師と薬剤師に伝えるのが安心です。副作用が強くなる可能性がありますので、飲酒は控えてください。
不安感と緊張感の緩和やストレス解消を目的として、自己判断で服用したり服用中止するのはやめてください。急に服用を中止した場合、イライラや不安感が強くなったり強い副作用があらわれるおそれがあります。
服薬治療のほか、自分でできるケアに取り組むことをおすすめします。イライラや不安を感じたときの気分転換方法を見つけましょう。日常生活をリラックスできる環境に整えると、安心感を得やすくなります。
リーゼ®︎は効果と副作用が穏やかで、比較的安全性の高い薬です。症状や体の状態によって用法用量が異なりますので、医師の指示に従って使用してください。心の不調を放っておくと体にも影響を及ぼしますので、用法用量を守って治療を進めましょう。