「納豆パワー」を引き出すには、食べ方にコツが必要!?

2020/5/26

工藤 孝文 先生

記事監修医師

工藤内科 副院長 工藤孝文先生のスマホ診療できるダイエット外来

工藤 孝文 先生

古くからの日本のおかずで、近年はスーパーフードとしても注目される「納豆」。
毎日食べている人も多いと思いますが、食べ方によっては「納豆パワー」を十分取り込めなくなる可能性があります。
今回は、納豆のパワーを引き出すコツをお伝えします。

納豆はたくさんの栄養素が含まれたスーパーフード

私たちが健康を維持するには、下記の「5大栄養素」が必要不可欠です。

タンパク質
筋肉や内臓、血液細胞、ホルモン、酵素などの体の組織を作る。
炭水化物
体の主なエネルギー源。「糖質」と「食物繊維」を合わせた成分。
脂質
食品の油や脂を指し、体のエネルギー源になる。体温の維持にも役立つ。
ビタミン
「タンパク質」「脂質」「糖質」の三大栄養素の代謝を促進し、酵素を活性化させる。
ミネラル
歯や骨、赤血球、ホルモンなどを作る成分。代謝を助け、神経伝達を正常に保つ。

納豆は、これら5大栄養素が全て含まれた食品です。さらに、第6の栄養素ともいわれる「食物繊維」(炭水化物に含まれる多糖の一種で、消化酵素では分解できない成分。腸内環境を整え、消化・吸収をサポートする)も豊富に含まれています。

その他にも、納豆には以下のような大切な成分も含まれています。

ナットウキナーゼ
納豆菌によって作られる納豆独自の酵素。血液をサラサラにし、血管にできる血栓を溶かす作用があるとされる。
ビオチン
ビタミンBの一種。疲労回復や食欲増進、美肌効果があるとされる。

熱々のご飯に納豆をかけてはいけない!?

「納豆は温かいご飯と一緒に食べる」という人のほうが多いと思いますが、先ほど紹介した「ナットウキナーゼ」は熱に弱いです。
50℃以上になると活性が弱くなり、特に70℃以上になると活動が止まってしまいます。

血液をサラサラにする「ナットウキナーゼ」の作用を十分に取り入れるためには、納豆はご飯を少し冷ましてからかけましょう。もちろん、納豆の加熱調理はオススメしません。

卵+納豆の組み合わせにも要注意

朝食で、卵といっしょに納豆もご飯にかける「卵+納豆かけご飯」を食べる人もいると思います。

卵は食物繊維とビタミンC以外の栄養素を全て含み、体で作ることのできない必須アミノ酸も摂取できることから「完全栄養食」とも呼ばれています。
食物繊維を豊富に含んだ納豆も組み合わせて食べることで、栄養のバランスをとりやすくなります。

ただし、先ほど紹介した納豆に含まれる「ビオチン」は、卵白に含まれる「アビジン」と結合すると、吸収を妨げられてしまいます

卵と納豆をいっしょに食べるときは、以下のような工夫をしましょう。

  • 卵黄だけかける。
  • 卵白に熱を通す。温泉卵(半熟卵)にする(アビジンは加熱することで性質が弱まり、ビオチンの吸収を妨げなくなる)。

おわりに:納豆の栄養素を効率よく取り込める食べ方を!

「納豆は絶対熱々のご飯にかけて食べる」という人や「卵かけご飯は納豆もいっしょに入れちゃう」という人は、ナットウキナーゼやビオチンの効果を十分に体に取り込めていない可能性があります。
少しめんどうかもしれませんが、せっかくの納豆パワーを引き出すためにも食べるときは「ちょっとした手間」をかけてあげましょう。

※この記事は工藤孝文先生の著書「疲れない大百科 – 女性専門の疲労外来ドクターが教える – (美人開花シリーズ)」を一部編集し、工藤先生の監修のもと発表しています。

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