アレロック®︎ってどんな薬?副作用で起こりうることは?

2019/12/6

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

アレルギーの症状に対して処方される「アレロック®︎」は、鼻の症状やかゆみなどに効果がある薬です。この記事ではアレロック®︎とはどんな薬か説明し、服用するときの注意点などを紹介します。

アレロック®︎が処方されるのはどんなとき?

アレロック®︎は第2世代の抗ヒスタミン薬(ヒスタミンH1拮抗薬)に分類される抗アレルギー薬です。花粉症などアレルギー性鼻炎、ハウスダストによる通年性アレルギー性鼻炎、じんましん、湿疹によるかゆみなどを緩和します。ただし、対症療法薬のため、アレルギーそのものを根本的に治療する薬ではありません。

アレロック®︎はヒスタミンの受容体を遮断して働きを抑え、アレルギー症状の誘発を防ぎます。さらにロイコトリエンなどアレルギーに関する化学伝達物質の遊離を抑制します。

アレルギー反応のメカニズム

  1. 抗原の刺激によりアレルギー反応がはじまる
  2. 免疫系の細胞からヒスタミンなど化学伝達物質が放出される
  3. ヒスタミンが受容体と結合し、アレルギー症状を引き起こす

アレロック®︎の特徴

抗コリン作用が弱い
ヒスタミン受容体に対する選択性が高く、抗コリン作用が減弱されています。そのため従来の薬と比較して口の渇き、排尿障害などの副作用がほとんどみられません
脂溶性が低い
脂溶性が低いため脳に届きにくい特徴を持ち、眠気の副作用が比較的軽くなっています
効き目が速く、持続する
従来の薬と比較すると、効き目が速くて持続時間が長いのが特徴です。特にくしゃみ、鼻水、じんましんへの有効性が高いです。そのほか鼻づまり、アトピー性皮膚炎のかゆみへの効果も期待されます。
子供も服用可能
2010年に小児に対する効果と適切な用法用量が認められました。

アレロック®︎の副作用は?

アレロック®︎は副作用が少ない薬ですが眠気、倦怠感、頭痛、頭が重い、口の渇き、吐き気、腹痛、動悸、発疹、肝機能値異常などの副作用があらわれることがあります。眠気の影響で事故を引き起こすおそれがありますので、服用後は自動車の運転は避けるようにしましょう。
重度の副作用が起こることはほとんどありませんが、長期服用をしていると肝臓に重い症状がみられることがあります。

肝臓機能の副作用

倦怠感、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、黄疸、茶褐色の尿

アレロック®︎を服用するときに気をつけることは?

アレロック®︎を服用する場合、持病やアレルギーのある人、ほかの薬を服用している人は医師に必ず伝えてください。薬が体に悪影響を与えたり、薬の飲み合わせによって重い症状を引き起こすおそれがあります。
腎臓や肝臓になんらかの疾患や異常がみられる人や高齢者はアレロック®︎服用に注意が必要です。医師の指示に従い正しい用法用量で服用しましょう。

アレロック®︎の用法例

服用のタイミングは通常1日2回で、朝と就寝前です。効き目が比較的速くあらわれますが、十分な効果が得られるまでに数日かかることがあります。花粉症の治療としてアレロック®︎を服用する場合、花粉が飛び散る時期や症状の程度を考慮して、医師と相談のうえ治療を開始してください。

アレロック®︎の口腔内崩壊錠(OD錠)

アレロック®︎はOD錠のタイプがあり、水なしでも服用可能です。ただし寝たままの状態でOD錠を飲み込むと、喉につまるなどの危険がありますので体を起こした状態で服用してください。

おわりに:アレロック®︎で正しい用法用量で使用しアレルギー症状を緩和しましょう

アレロック®︎はヒスタミン受容体に働きかけて、鼻水やかゆみなどのアレルギー症状を緩和する薬です。従来の薬に比べて副作用が小さいのが特徴ですが、既往歴や服用中の薬の有無、体の状態によっては使用に注意が必要です。医師ときちんと相談し、用法用量を守って服用しましょう。

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