記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2019/11/7
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
母体から抗体をもらって生まれてくると言われる赤ちゃんは、風邪を引くのでしょうか? 今回は赤ちゃんが風邪を引きやすくなる時期と、赤ちゃんに現れやすい風邪症状について、風邪への治療法・対処法と一緒に解説します。
赤ちゃんが、お母さんから受け継いだ抗体で病気から身を守ることができるのは生後6カ月ごろまでです。これ以降は、自分でいろいろな病気や感染症を経験しながら少しずつ抗体を獲得していかなければなりません。このため、一般的に赤ちゃんは生後6カ月を過ぎると風邪を引いたり、その他の感染症にかかりやすくなると言われています。
ちなみに、お母さんからの抗体がある間でも、お母さんが経験したことのない細菌やウイルスによる風邪にはかかる可能性があります。
赤ちゃんが風邪を引いたときに現れる症状は、基本的に大人と変わりません。くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの鼻炎症状、のどの炎症や腫れ、痛み、咳などのどの症状、そして発熱の他、原因の細菌やウイルスが広がることによる下痢や嘔吐も現れます。
ただ抵抗力の弱い赤ちゃんは、大人に比べて重症化したり、風邪から以下のような合併症にかかりやすいのが大きな特徴です。
熱がどんどん上がっていたり、鼻やのどの症状が強くなっていたり、痛がる場所が増えているようなら、風邪とともに合併症の可能性も考慮したほうがよいでしょう。
赤ちゃんに風邪の症状が見られ、以下の条件に当てはまる場合は、悪化する前に早めに小児科の医療機関を受診してください。
特に高熱があり、水分を摂れず呼吸に乱れがあるときは、脱水症状や酸欠状態になる危険性もあります。たとえ診療時間外でも、救急外来へ行ってでも医療機関を受診させて、必要に応じた処置や、症状を軽減するための薬の処方を受けましょう。
症状が軽い、または医療機関で処置を受けた後は、以下のポイントに留意しつつ自宅でケアしてあげてください。
生まれてからしばらくの間、赤ちゃんは母体から受け継いだ抗体を持っているとされます。抗体が効いている間は体が感染症から守られていますが、抗体が切れる生後6か月以降になると、風邪など感染症にかかりやすくなってしまいます。赤ちゃんが風邪を引いたときに現れる症状は、基本的には大人と同じく咳や鼻水、発熱、下痢や嘔吐などです。あまりに高熱が出たり、呼吸や水分補給が難しいようであれば、早めに小児科を受診させてください。