赤ちゃんが健康的に育っているかママやパパは毎日気になりますよね。赤ちゃんの健康のパラメータのひとつがうんち。子育てをしていると「赤ちゃんが緑色のうんちをした!」と驚くことがあるかもしれません。色やかたち、匂い、排便回数、柔らかさが標準的なのか不安に感じることもあるでしょう。この記事では赤ちゃんの月齢によるうんちの特徴などを紹介します。
赤ちゃんのうんちの特徴は?
赤ちゃんのうんちの状態は個人差が大きく、さまざまな違いがみられます。回数、柔らかさ、匂い、色などが赤ちゃんによって実に異なります。下記で個人差の例を紹介します。
- ミルクと母乳
- 母乳で育つ赤ちゃんとミルクで育つ赤ちゃんを比較すると違いが見られます。母乳は赤ちゃんの腸内で消化しやすく、飲む回数がミルクよりも多くなる傾向があるためです。
母乳の赤ちゃん:黄色っぽくて柔らかめのうんち。回数は比較的多い
ミルクの赤ちゃん:黄土色でやや硬めのうんち
- うんちの匂い
- 赤ちゃんのうんちはすっぱい匂いがしますが、これは赤ちゃんが健康的な証拠です。赤ちゃんの腸内には腸内環境をよい状態に保つ善玉菌のビフィズス菌がたくさん存在しているからです。母乳が持つ乳糖という成分にはビフィズス菌が多く含まれています。
- ゆるめから固形のうんちに変化
- 生後3カ月頃までは水っぽいうんちをします。おしっこのように水分量が多いので驚くこともあるでしょうが、赤ちゃんが摂取するのは母乳やミルクなど液体ですので一般的な状態です。離乳食が始まって食事内容が変わると次第にうんちが固形になっていきます。
赤ちゃんのうんちはどう変わる?
月齢に伴いうんちにも変化があらわれます。個人差がありますので月齢だけで変わるものではありません。月齢ごとの健康的なうんちを紹介しますので、参考にしてください。
- 生まれたばかり
- 黒~緑色のドロッとした水のようなうんち。この時期のうんちは胎便と呼ばれます。
- 生後2カ月前後
- 少しずつ黄色~淡い茶色、明るい緑色。かなりゆるいドロッとしたかたち。
- 生後3カ月前後
- 色が少し濃くなり、少しずつ硬くなってきます。離乳食が進むとさらに色が濃くなります。食べたものによって色が変化します。
- 生後7カ月前後
- 離乳食が進むにつれて、硬さや色は大人のうんちに近くなります。
赤ちゃんのうんちの色が緑色に。これって大丈夫?
うんちの色は赤ちゃんの健康状態をお知らせしてくれます。おむつ替えのときに色を確認するようにしましょう。
- 健康的なうんち
- 黄褐色、緑色のうんちが一般的な健康なうんちです。発熱がなく、体重が増えていて赤ちゃんの機嫌がいいなら心配ないでしょう。
緑色になるのは、赤ちゃんの体内で胆汁が酸化したことが原因で異常ではありません。
うんちに白い粒が混じることがありますが、これは母乳やミルクに含まれる脂肪やカルシウムが消化されずに排出されたものです。
赤ちゃんは消化能力がまだ未発達です。離乳食開始後は食べたものによって色が変わりますので、食事内容を把握しておくと安心です。
- 要注意のうんち
- 赤色、白っぽい色(薄い黄色、クリーム色、灰白色を含む)、赤黒いまたは黒っぽい色は要注意です。医療機関を受診して医師に相談しましょう。このような色のうんちが出たときは赤ちゃんの機嫌が急に悪くなる、発熱、急にうんちの回数が増えるなどのサインがあらわれている場合も多いです。
赤色:鮮血や大量の血が混じったうんちは赤くなります。消化管からの出血、細菌性腸炎の可能性があります。
白っぽい色:胆道閉鎖症や肝臓の炎症の可能性があります。嘔吐や下痢も見られる場合はロタウイルスなどの可能性がありますので急いで病院を受診します。
黒色(赤黒いまたは黒っぽいうんち):胃や十二指腸など消化管で出血している可能性があります。すぐに受診してください。
おわりに:うんちは赤ちゃんによってさまざま。色の変化に気をつけましょう
赤ちゃんのうんちは個人差がありますので「ほかの家の赤ちゃんと違う」と不安に思わなくても大丈夫です。ただし注意したい色の変化がありますので、オムツ替えのときに色を確認しましょう。悩んだときは医師に相談すると安心です。
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