記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2020/2/26 記事改定日: 2021/7/29
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
体の異常を発見する健康診断はとても大切ですが、検査中に苦しさや痛みを感じることがありますよね。経鼻内視鏡検査では胃カメラ検査でよくある「オエッ」という嘔吐感など苦しい思いを軽減することができます。
この記事では経鼻内視鏡検査の方法やメリット、デメリットなどを紹介します。
従来の胃カメラ検査は口からスコープのカメラを飲み込み、体内の異常を発見する方法がとられていました。しかし胃カメラを飲み込む検査で苦しくなる人もいて、検査に抵抗感を感じていたという人も少なくないようです。
胃カメラやスコープが舌にあたったときに感じる「オエッ」という嘔吐感のために、検査が嫌になってしまったという人もいると思います。検査をする医療機関としても、患者さんの苦しそうな姿は見たくないものです。
このような苦痛を解消するために開発されたのが経鼻内視鏡検査です。経鼻内視鏡検査は鼻からスコープを入れる検査です。
経鼻内視鏡検査で使われるスコープは、直径が5.9mmで、従来の検査用の8~10mmあるスコープと比較するとかなり細い形状になりました。柔軟性が高いため鼻腔内に入れても異物感が生じにくく、鼻から入れることでスコープが舌に触れたときに起こる異物感や喉頭反射(嘔吐感)を避けられます。
ただし、鼻からであっても、実際にスコープという異物を入れることになります。感じ方に個人差はありますが、違和感、異物感、多少の痛みなどが生じることはあります。
経鼻内視鏡検査にもメリットとデメリットがあります。
一般的な経鼻内視鏡検査の流れは、以下の通りです。
検査中に違和感などがある場合は医師にそのことを伝えましょう。経鼻内視鏡検査では口を自由に動かせるため、医師と会話することができます。もし痛みを感じた場合は、我慢しないで医師に伝えてください。検査後に具合が悪くなった場合もすぐに医師に相談します。
検査後は医師と画面を見ながら検査結果を聞きます。ただし組織採取を行った場合は、後日に検査結果を聞くことがあります。
経鼻内視鏡検査を受ける際、気をつけたい注意点を紹介します。
経鼻内視鏡検査は従来の胃カメラ検査と比較して嘔吐感などの苦しさが軽い検査といえます。ただし、鼻になんらかの異常がある、抗凝固薬など特定の薬を服用しているなどの場合は注意が必要です。不安があるときは医師に相談し、安心した状態で検査を受けることをおすすめします。