記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2019/12/21
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
寒い季節に感じるのが足の冷え。いろいろな方法で温めても冷えたままで、元気が出なくなることもありますよね。とくに女性は、冬の足の冷えから始まる体調不良に悩まされることも。この記事では足の冷えのメカニズムや冷えをとる方法を紹介します。
体の冷えには神経の働きが大きく関わっています。
2つの神経のうち、自律神経は血液の流れる量をコントロールして体温を一定に保つ働きをしています。暑いときには皮膚から熱を発散させて体温を下げるため、血管を広げて血流を増やします。寒冷刺激を受けて寒さを感じたときは、血管を縮めて皮膚の表面温度を低く保ち、熱の放出を防ぎます。
そのため寒さを感じたときは血管が縮んで足先などの末端へ血液が流れにくくなり、足の冷えが発生しやすくなります。
男性と比較すると、女性の体は上記2つの特徴があります。筋肉量が少ないと体の代謝が低くなり、体が産生する熱エネルギーが小さくなります。皮下脂肪は一度冷えると温まりにくいという性質を持ちます。
冷えの原因として、同じ姿勢でいる時間が長い職業は体が冷えやすい傾向があります。座りっぱなしのデスクワーク、立ちっぱなしの販売業は運動量が低く、長時間同じ姿勢を維持するために血流が低下しがちです。
足の冷えの改善は血流をよくすることがポイントです。足の血流をよくするためには、筋肉量のアップが必要になりますのでトレーニングををおすすめします。
湯船で体をじんわりと温めることも冷えの改善につながります。
湯船に浸かりながら、手足の指を開いたり閉じたりします。20回ほど繰り返すと血流促進効果を実感しやすいでしょう。
腰がきちんと温かいお湯に包まれるくらいお湯をはってください。20~30分ほどゆったりと入浴します。
ゲルマニウム配合の入浴剤に含まれるゲルマニウムは、カルシウムやマグネシウムと同じミネラルの一種です。疲労を和らげ、老化の原因物質の排出を促す効果があるとされます。ショウガやゆずの皮にも体を温める効果があるといわれていますので、お好みで湯船に入れてみることをおすすめします。
足の冷えで眠りにつきにくい、夜中に寒くて目が覚めるという方もいるでしょう。就寝時に靴下をはいておくと足の冷えを防ぐことができますが、デメリットもあります。就寝時の靴下によるメリット、デメリットを理解しましょう。
就寝時の靴下にはメリットとデメリットがありますので、注意点に気をつけて効果的に使うことをおすすめします。
足の冷えの原因は血行低下によるものが多いといえます。足先まで血流を届けるためには足の筋肉アップや靴下による冷え対策がおすすめです。冬を快適に過ごすためにも足の冷えとりケアに取り組みましょう。