ハンドクリームの塗り方ひとつでべたつきが抑えられるって本当?

2020/1/12

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

ハンドクリームを塗った後、なんとなくベタベタしてしまったという経験がある人は少なくないでしょう。あのイヤなベタつきは、塗り方によって抑えられることをご存知でしょうか?

この記事では、ベタつかないハンドクリームの塗り方、日中の普段遣いにおすすめのハンドクリームのタイプ、塗る量やタイミングなどをご紹介します。これらのポイントに気をつけて、ベタつきにサヨナラしちゃいましょう。

ハンドクリームの塗り方でべたつきが抑えられるって本当?

ハンドクリームのベタつきを抑えるのに最も簡単な方法は、塗り方をちょっと工夫することです。ハンドクリームを塗るとき、手のひらにハンドクリームを出したり、置いたりしてから、両手の手のひらで擦り合わせて伸ばしていませんか。実は、この方法は最も手をベタベタさせてしまう方法なのです。

手で最も乾燥しやすい場所は、手のひらではなく手の甲です。職種や人にもよりますが、一般的に手のひらは下側、内側に向くことが多く、乾燥しにくいため、手のひらにクリームを置いてもベタベタとしたイヤな感じが残ってしまいやすいのです。

そこで、一番乾燥している手の甲にハンドクリームを出したり、置いたりするのがおすすめです。片方の手の甲にクリームを乗せたら、手のひらと同じように、もう片方の手の甲で擦り合わせて伸ばしましょう。最後は、指を一本ずつねじるようにして、指先までクリームを馴染ませたら終わりです。そうすれば、クリームを塗ってすぐにパソコン作業や読書をしてもベタベタしません。

日中に使うのにおすすめのハンドクリームのタイプは?

そもそも、ハンドクリームには2つのタイプがあります。それは、肌の潤いを補うための「保湿タイプ」と、肌の上に留まって守るための「バリアタイプ」です。それぞれのタイプには、以下のような特徴があります。

保湿タイプ
  • 肌の細胞に直接働きかけ、水分を補うためのもの。主成分は加水分解ヒアルロン酸、アロエベラ液汁などの水分
  • 顔に使う乳液やクリームと同じ、ヒアルロン酸などの成分が多く使われている。比較的高価なものも多い
  • 乾燥してダメージを受けた肌の水分を補ったり、肌がもともと持っている潤い機能を助けたりする
  • 保湿力が圧倒的に高く、肌本来のバリア機能を助けてくれるが、肌の表面に長く留まるわけではない
  • 特徴上、バリアタイプのように、肌を外気から守るためのものではない
バリアタイプ
  • 外部からの刺激や、保湿した肌の潤いが逃げるのを防ぐ。主成分はワセリン・シアバターなどの油分
  • 保湿タイプのように肌の奥まで浸透するものではないが、長い時間肌の表面を覆い、外気などの刺激から肌を守る
  • 保湿タイプのクリームで補った肌の水分が逃げないよう、フタをする役割もある
  • 肌の上に油分の触感が残るため、保湿力が高そうに感じるものの、肌そのものに水分を補うことはできない
  • >つまり、肌の水分が減って保湿機能が弱っている状態の肌に使っても効果がない

このように、ハンドクリームはそのタイプによって役割が分かれているため、使うべきタイミングも異なります。では、日中、仕事や家事をしている最中に使うべきハンドクリームはどちらなのでしょうか。

日中は保湿タイプのハンドクリームを

日中、仕事や家事で手をたくさん使うときに塗るハンドクリームは、保湿タイプのハンドクリームが良いでしょう。バリアタイプのハンドクリームは、肌の表面に長く留まるという性質上、いつまでもベタつきが残ってしまうのです。ものを触るとそこにハンドクリームがついたり、ハンドクリームを塗った状態で手を洗うと、肌に残って余計にぬるぬるしたりします。

このように、肌の表面に長く残るバリアタイプのハンドクリームと異なり、保湿タイプのハンドクリームはサッと肌に浸透していくため、表面にはほとんど残らず、ベタついた感じも残りません。もちろん、ものを触ってもベタベタしませんし、手を洗ってもぬるぬるすることもないのです。

また、仕事や家事をしていると、紙を触ったり、エアコンで乾燥したり、水仕事で刺激を受けたりと、お肌はどんどんダメージを受けてしまいます。そもそも、その状態でバリアタイプのハンドクリームを塗っても意味がありません。ですから、予防的な意味でも、既にダメージを受けた肌をケアする意味でも、保湿タイプのハンドクリームで水分を補ってあげるのがおすすめです。

ハンドクリームを塗る量やタイミングは?

基本的には「乾燥したと感じたとき」で良いのですが、よりベストなタイミングは「手を洗った後」「水仕事の後」「寝る前」の3つです。前者2つは手の皮脂が水で洗い流され、肌のバリアが少なくなった状態、後者1つは、もう手を使わないのでたっぷり保湿できるときです。

使用量は、チューブタイプであればだいたい3~4cm程度。長さをいちいち測るのは大変ですから、最初に定規などで測りながら指に出し、指のどのくらいまで来たかを覚えておくと良いでしょう。缶タイプのクリームなら、直径1.5~2cmくらいの玉になるように取ります。缶タイプのクリームは油分が多く、こってりとした感触のものも多いので、ベタつきが気になるようなら少なめにして構いません。

また、缶タイプのハンドクリームを取るとき、ネイルをしたり、爪を伸ばしたりしている人は隙間に入って厄介です。そこで、「スパチュラ」というすくい取るためのヘラを用意しておくと便利で衛生的です。

おわりに:ハンドクリームの塗り方やタイプを工夫して、ベタつきにサヨナラ

ハンドクリームは「手の甲に出すこと」「日中は保湿タイプを塗ること」の2つのポイントを押さえておけば、かなりベタつきを軽減できます。いつも使っているハンドクリームにちょっとだけ気をつけて、ベタつきを防ぎましょう。

また、使用量やタイミングにも気を使えればベストです。水仕事の後や手を洗った後は、とくに皮脂が落ちて肌がダメージを受けやすいので、保湿タイプのハンドクリームでケアしてあげましょう。

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