ほうじ茶は緑茶と比べてどんなメリットがあるの?淹れ方のコツは?

2019/12/22

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

古くから日本の一般家庭で飲まれてきたお茶の1つに、ほうじ茶があります。今回は、近年ミルクティーとしても楽しまれているほうじ茶について、その特徴や緑茶との違い、常飲することのメリットやおいしい淹れ方のコツまで、まとめて紹介します。

ほうじ茶ってどんなお茶?

ほうじ茶は、緑茶を高温焙煎することで作られる日本茶です。焙煎により、緑茶に多く含まれるカフェインが昇華されて低カフェインとなり、独特の香ばしさと茶色い色味が加わったお茶です。低カフェインなので、カフェインの摂取を控えるべき妊産婦さんや赤ちゃん、就寝前の飲み物としても適していると言われています。

ほうじ茶と緑茶の違いは?

まず、見た目の色の違いが挙げられます。緑茶は茶葉もお茶も緑色をしているのに対し、ほうじ茶は、茶葉もお茶も透き通るような茶色をしています。

次に香りと味の違いが挙げられます。緑茶はカフェインが多く、渋み・苦味のあるのに対し、ほうじ茶は香ばしいかおりとクセの少ない味が特徴です。

そして、淹れるのに適したお湯の温度の違い。緑茶をおいしく淹れるには70~80度の冷ましたお湯が最適とされますが、ほうじ茶は90~100度の熱いお湯で淹れられます。

ほうじ茶は二番茶や茎茶を原料にしているため、その年の最初に摘み取った茶葉に比べると比較的値段も手ごろと言われています。

ほうじ茶を飲むメリットは?

ほうじ茶を飲む心身へのメリットとして、以下の4つが挙げられます。

香りによるリラックス効果が見込める

お茶にはもともと「テアニン」というリラックス成分が含まれていますが、ほうじ茶には、さらに「ピラジン」という焙煎で加わる香り成分が含まれています。ほうじ茶を飲むことで、テアニンとピラジンの相乗効果によるリラックス効果が期待できます

刺激が少なく、誰でもいつでも飲みやすい

神経を興奮させる作用のあるカフェインや、苦味のもととなるタンニンなどの緑茶の成分は、焙煎の課程で低減されています。
このため、ほうじ茶は子供や胃腸の弱い人、妊娠中・授乳中の人など、どんな人にも飲みやすいお茶といえます。また、時間帯を気にせずに飲めるのもうれしいメリットです。

食事を邪魔せず、脂を流してくれる

ほうじ茶はクセの少ない味わいのため、食事中や食後の飲み物として提供されることもあります。さっぱりとした味わいで食事を邪魔せず、かつ、脂を洗い流してくれる作用もあるので、食事と一緒に楽しむにも向いています。

美容効果が期待できる

ほうじ茶には、肌に良いとされるビタミンCがおよそレモン5個分も含まれています。また脂肪の蓄積を防ぐカテキン、代謝を促すピラジンも含まれているので、美肌やダイエット、デトックスなどの美容効果も期待できます。

おいしいほうじ茶の淹れ方のコツは?

以下に、おいしくほうじ茶を楽しむための淹れ方のコツをご紹介します。

① まずは茶葉を測る
8gで1~6杯分くらい淹れられます。まずはティースプーンに4杯くらいの茶葉を急須に入れてください。
② 急須に熱湯を注ぎ入れる
次に沸騰したお湯を、できるだけ100度に近い熱い状態で急須に注ぎ入れます。
③ 30秒ほど待って、抽出する
茶葉が急須のふちぎりぎりに上がってくるくらいまでお湯を入れたら、急須のふたを閉めて、30秒ほどかけてお茶を抽出します。
このとき、軽く急須を回すとしっかり抽出できます。ときどき注ぎ口からお茶の色を見て、「少し濃いかな」と思うくらいの色になるまで抽出してください。
④ 人数分の湯飲みに廻し注ぎする
全員が飲むお茶の濃さが同じになるよう、抽出したお茶を少量ずつ人数分の湯飲みに注いでいく廻し注ぎをしていき、最後の一滴まで注ぎ切ります。

おわりに:ほうじ茶は緑茶に比べ安価で、誰でもいつでも飲みやすいお茶です

緑茶を高温で焙煎して作られるほうじ茶は、あめ色のような美しい茶色と、香ばしい香りが特徴の日本茶です。主に二番茶や三番茶、煎茶、茎茶などを焙煎して作られ、一番茶などの緑茶に比べ安価で飲むことができます。カフェインの含有量が少ないため、胃腸の弱い人や妊産婦、小さな子どもまで、時間帯を選ばず飲むことができます。この記事で紹介した方法を参考に、おいしい淹れ方でほうじ茶を楽しんでくださいね。

関連記事

この記事に含まれるキーワード

飲み物(27) 緑茶(13) ほうじ茶(1)