忘年会に新年会…。年末年始の飲みすぎに気をつけよう!

2019/12/25

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

12月~1月にかけては、忘年会や新年会など、何かとイベントが増える時期です。今回は、冬の宴会シーズンを前に確認しておくべきお酒を飲みすぎることのリスクと、飲みすぎ・二日酔いへの対策を紹介していきます。

年末年始はつい飲んじゃって…がキケンな理由は?

何かと宴会が多くなり、飲酒量が増えてしまいがちな年末年始ですが、一時的でも大量の飲酒は体に悪影響を及ぼします。

飲酒量が増えることにより、発生し得るリスク

直接的なリスク
  • 肝硬変や肝臓障害、心血管疾患、がんなどの病気を発症する可能性が高くなる
  • アルコール依存症を始め、精神的な疾患を発症する可能性も高くなる
  • 宴会が続いたことで飲酒が習慣化し、日常的な飲酒量が増えてしまうことがある
副次的なリスク
  • 飲酒の後、就寝前に塩分や脂肪分が多く生活習慣病の原因となるものが食べたくなる
  • 飲酒による振ふらつき、路上での寝込みが原因で、交通事故やトラブルに巻き込まれる
  • 飲酒運転をしてしまい、自分だけでなく他者まで傷つけてしまう可能性が出てくる
  • 攻撃的になって暴力をふるったり、自暴自棄になって勢いで自殺するケースがある

飲み過ぎないためにはどうすればいい?

飲酒をすると、脳の大脳皮質が麻痺して理性が飛び、判断力が低下してしまいます。飲みすぎないためには、まだ理性が働いている飲酒前の段階で、以下のような飲酒の量や金額・時間的な制限を設けておくのがおすすめです。

飲酒の前に自分の中で決めておくルールの一例

  • お酒を飲むのは〇杯まで、それ以上はソフトドリンクにする
  • どうしてもたくさん飲みたいなら、3杯に1杯は水を飲む
  • 複数種類のお酒を一緒に飲む「ちゃんぽん」は避けるようにする
  • 二次会には出ず帰ると決め、あらかじめ家族に迎えを頼んでおく
  • 宴会の店選びでは、飲みすぎず帰れる時間帯に閉まる店を選ぶ
  • 飲みすぎてしまわないよう、一次会分のお金しか持参しない  など

また、おつまみや食事を少しずつゆっくりと、よく噛んで食べるのも、飲みすぎ防止に効果的です。

うっかり飲みすぎて二日酔いに…。どう乗り切る?

飲む前に制限を設けていても、楽しいお酒だとついつい飲みすぎてしまうこともあると思います。ここからは、飲みすぎ・二日酔いの症状改善に効く食べ物や、対策をご紹介します。

水を飲む

アルコールの分解・排出には、たくさんの水分が必要です。脱水症状も起こしやすくなっているので、まずは水分をたくさん摂ってください。水やぬるま湯のほかに、スポーツドリンクもおすすめです。

肝臓の働きを助ける栄養素を取る

水と合わせ、以下のような栄養素を含む食品を食べると、肝臓の働きやアルコールの分解を助けてくれます。食べられそうなものから口に入れましょう。

  • アルコール分解時に不足することの多い糖分を摂れる、リンゴや柿などフルーツ類
  • 利尿作用が高く、倦怠感を和らげアルコールの排出を助けるカリウム豊富なバナナ
  • 肝臓の解毒作用を活性化させるアロエチンを含み、食べやすいアロエヨーグルト
  • 肝機能を促進するシステインを含む卵、またはセサミンを含むごま
  • 肝臓内のアルコールが蓄積されるのを防ぐ、コリンが豊富な大豆性食品
  • 肝臓でのアルコール分解を促進させる作用のある、アミノ酸豊富なしじみ

食欲がないなら、梅干しを

気持ち悪くて食欲がなく、水や肝臓に良い栄養素も摂れないようなら、梅干しを食べてみましょう。梅干しに含まれるクエン酸には、唾液や胃液の分泌を増やし疲労を回復する作用があります。1粒食べれば、水分や食事を摂れるようになるかもしれません。

おわりに:年末年始は飲みすぎ注意!飲む前から対策しておこう

飲酒量が増えると、肝臓や血管疾患、生活習慣病発症のリスクが高まるだけでなく、副次的なトラブルに巻き込まれる可能性も高まります。飲みすぎには百害あって、一利なしです。年末年始の宴会シーズンに飲みすぎてしまわないよう、飲酒する前から量や時間に制限を設けて、対策をしましょう。それでも飲みすぎてしまった場合は、水分や食事を摂って回復に努めてください。

関連記事

この記事に含まれるキーワード

飲みすぎ(9) 二日酔い対策(2) 忘年会(1) 新年会(1)