記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/1/19
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
「STI」という言葉、聞いたことがありますか?
STIとは、HIVやクラミジア、ヘルペス、淋病などの性感染症のことです。
今回は、STIの全般的な原因や症状、治療、予防法についてご紹介します。
STIは、性的接触(膣、肛門および口腔内セックスを含む)を通じて、ある人から別の人に感染していきます。男性と女性、女性と女性、男性と男性、いずれの場合もリスクがあります。
つまり、セックスをしている人なら誰でもSTIに感染したり、感染させる可能性があるのです。コンドームなしでのセックスをしている場合は、さらに罹患率が高まるので注意してください。
コンドームをつけないなど、高リスクなセックスを一度行っただけでSTIに感染する可能性があります。なお、性的パートナーが多いほどリスクは上昇します。
「エイズの1/4が自覚症状なし」「淋病の女性の50%は無症状」――驚くべきことに、多くのSTIの人には自覚症状がなかったそうです。
ただし、未治療のまま放置するとその他の病気を引き起こす可能性があります。以下の症状がある場合はSTIかもしれないので、当てはまったらすぐに検査を受けてください。
・排尿時の痛み
・性器の周囲にかゆみ、焼けつき、うずきがある
・性器、または肛門の周辺に水疱、びらん、斑点、塊ができる
・下着に黒い粉、または小さな白い点がある
毛じらみの糞、卵の可能性があります。
・膣排出物が黄色または緑色
・膣排出物が臭う
・生理以外での出血やセックス後の出血
・セックス中の痛み
・下腹部痛
・陰茎からの排出
・尿道の炎症
過去半年以内にセックスをした相手は検査する必要があります。この間にセックスをしていない場合は、最後のセックスパートナーに知らせてください。
もしあなたから言いづらい場合は、名前を言わずに、病院からパートナーへの連絡も可能です。
ほとんどのSTIは抗生物質で治すことができます(HIVの場合は、悪化を防ぐための治療のみです)。
安全なセックスを心がけることが重要です。常にコンドームを使用して、STIの感染や他人への感染の拡大を阻止しましょう。
STIの恐ろしいところは、なんといっても自覚症状がないパターンが多いところ。日頃から安全なセックスを心がけ、自分自身や愛するパートナーのカラダを守ることが一番大切です!