記事監修医師
東京大学医学部卒 呼吸器内科医
山本 康博 先生
2020/1/12
記事監修医師
東京大学医学部卒 呼吸器内科医
山本 康博 先生
白菜と言えば、冬においしい時期を迎え、鍋物で食べる機会が増える野菜ですよね。今回は白菜に含まれる栄養成分について、食べることで期待できる健康効果と、おすすめの簡単食べ方レシピと一緒にご紹介していきます。
キャベツと同じアブラナ科の植物に分類される白菜は、東アジアを代表する葉もの野菜です。株の結球状態の違いや、病気への耐性レベルなどの基準で多様な品種が生み出されており、現在栽培されているものだけでも約150種類もの品種が確認されています。
11月下旬から2月までの寒い時期に甘味が増し、旬を迎えるため、日本では冬の鍋物で使われる野菜というイメージが強いかもしれません。白菜全体の95%は水分ですが、残り5%には以下のような栄養素が含まれています。
白菜を食べることで期待できる健康効果として、以下の3つが挙げられます。
消化も良いので、胃腸が弱い人・体調を崩している人も食べやすい点も魅力です。
白菜をおいしく食べ、含まれる栄養素をしっかり摂取するために、まずはおいしい白菜の選び方をご紹介します。おいしい白菜の条件は、丸ごと購入する場合は「胴がしっかり張っているもの」、カットされているものなら「切り口がみずみずしく、中心部が膨らんでいないもの」です。
次に、新鮮な白菜をおいしく、その栄養を余すところなくいただくには、水に溶けだした栄養素まで一緒に食べられる鍋物・汁物がおすすめです。調理にあたり、白菜の鮮度を損なわないおすすめの切り方をご紹介します。
白菜は、冷凍保存にも適した野菜です。葉の水気を拭き取ったうえで、鍋に入れるときのように大きめのざく切りにし、フリーザーバッグに入れれば簡単に冷凍保存が可能です。
茹でて保存したいときは、葉の汚れを洗った後、たっぷりの熱湯で45秒くらい茹で、粗熱が取れてからざく切りにしてフリーザーバッグに入れましょう。
白菜は、栄養学的に見ても味のバランスで見ても、ビタミンB1・ミネラル分を豊富に含む豚バラ肉と相性抜群です。簡単にたくさん、おいしく白菜を調理していただきたいなら、大きめのざく切りにして豚バラと一緒に煮込み、汁ごと食べましょう。ボリューム満点で、さまざまな栄養素を一気に摂取できる絶品の鍋として楽しめます。
東アジアを代表するアブラナ科の葉野菜・白菜には、カリウム、ビタミンC、食物繊維、イソチオシアネートなどの栄養素が含まれています。しかも、その含有量は他の葉野菜と比べても豊富なので、白菜は安価でおいしいだけでなく、たくさんの栄養素を一度にたくさん摂れる優れた野菜と言えるでしょう。おすすめの調理法は、水に溶けだした栄養素までいただける汁物や鍋物です。おいしく白菜を食べましょう。