髪の毛の悩みはさまざまですが、寒い季節に気になるのが乾燥による静電気。髪の毛が逆立つ、まとまらない、パチパチとして嫌な感じがするなど扱いにくくなるのが悩みです。髪の毛に起きる静電気の原因を理解し、冬のヘアケアをしていきましょう。
冬に髪が乾燥するのはどうして?
冬は一年の中で最も髪が乾燥しやすい季節です。その原因をいくつか紹介します。
- 気温が低くなる
- 冬の冷えから体を守るため、体内では全身の血管が収縮して熱を体外に逃がさないようにします。その結果、血行不良が起こって髪の毛根に栄養が行き渡らなくなって髪の栄養不足と乾燥を招きます。
- 空気中の水分が少なくなる
- 気温が下がり空気中の水分量が少なくなると、髪の毛が受けとる水分も少なくなります。
- 暖房による髪の表面の乾燥
- 暖房の風が当たりやすい部位は乾燥が進みがちです。
- シャワーで使う熱湯
- 寒い季節はシャワーの温度を上げる人も多いと思います。ただ、熱すぎるお湯だと髪の毛や頭皮から油分を必要以上に奪います。油分は水分維持やバリア機能の働きを持ち、健康的な髪の毛に欠かせない成分ですが、髪の毛や頭皮の油分が少なくなると潤いを保つことができず、水分が失われて乾燥しやすくなります。
- ドライヤーの熱
- 冬は濡れた髪を乾かすのに時間がかかるため、ドライヤーの使用時間も長くなりがちです。このため、ドライヤーの熱風を当てる時間も長くなって髪の毛が乾燥しやすくなります。
髪の乾燥が静電気を招く?
湿度20%以下になると静電気が発生しやすいといわれています。特に冬は湿度が低く、体や服などに静電気が溜まって放電されなくなることも多いです。
水分が多い環境では静電気は帯電されにくいため、静電気はあまり発生しないと考えられています。乾燥が進んだ髪は静電気を引き起こしやすく、以下のような髪のトラブルを招きます。
- 摩擦
- 厚着すると服と服が擦り合って静電気を帯びやすくなります。発生した静電気が放電されず、髪の毛に発生することがあります。
- 水分不足
- 体内が水分不足になりがちで静電気が溜まりやすい状態を持つ人を帯電体質といいます。肌と髪の毛の乾燥が気になる人は、帯電体質で水分が足りていない可能性があります。いつもよりこまめに水分補給しましょう。
乾燥から髪を守るには?
髪の毛は乾燥すると静電気などあらゆるダメージを受けやすくなります。乾燥から髪の毛を守る対策をとることが大切です。
- シャンプーは低刺激・高保湿タイプ
- 髪の毛や頭皮は、水分と油分を適度に維持することで健康になります。洗浄力の強いシャンプーは、油分を洗い流しすぎるのでおすすめできません。添加物を多く使用したシャンプーは刺激が強いので、アミノ酸系の洗浄成分を使用した低刺激のタイプを使いましょう。
- シャンプーの前にブラッシング
- 乾いた状態で髪の毛をブラッシングします。髪をとかしておくことで、シャンプー中の摩擦を抑えます。
- ヘアケア製品はつけすぎず、よく洗い流す
- シャンプーは髪の毛を洗うというよりも、頭皮を洗うようにして使用します。洗ったあとはすすぎ残しがないよう、しっかり流してください。また、コンディショナーは地肌につけずに乾燥しがちな毛先などに重点的につけましょう。
- ドライヤーは根元から毛先へ
- ドライヤーで髪を乾かすときは、まずは頭皮の髪の毛の根元から乾かします。毛先は乾燥しやすいので最後に乾かすように気をつけてください。
- パーマやカラーをするときは必ずトリートメントを
- パーマやヘアカラーをかけるときはトリートメントも一緒に頼みましょう。パーマとカラーは髪の毛に負担のかかる薬剤を使っていることが多いですので、保湿力の高いトリートメントでのケアが必要です。美容院ではトリートメントをセットにしていることがありますので、プロの手によるケアを取り入れてみてください。
食生活も見直して、内側からも髪をケアしよう
髪の毛を健康に保つために必要な栄養素を摂取することも大切です。
- たんぱく質
- 髪の主成分であるケラチンの生成に必要です。たんぱく質不足は、パサつき、枝毛、切れ毛を招きます。肉類、大豆製品、卵などに含まれます。
- ビタミン
- 頭皮の新陳代謝の活性化、育毛促進、ツヤアップなどが期待されます。レバー、卵、緑黄色野菜、肉類、魚類、乳製品、豆、果物、穀類などに含まれます。
- 亜鉛
- たんぱく質の再合成、新陳代謝の活性化、ケラチン生成などに必要です。牡蠣、赤身肉、甲殻類、うなぎなどが含まれます。
おわりに:静電気を予防するために乾燥対策をしましょう
冬は髪の毛が乾燥しやすい季節です。暖房や熱湯による影響を理解し、シャンプーなどヘアケアの見直しや食生活の改善などを取り入れて、水分と油分のバランスのとれた頭皮環境を整えましょう。
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