記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2020/4/12
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
「青魚は体に良い」という話を、聞いたことのある人は多いでしょう。しかしどう体に良いのか、きちんと理解している人は少ないのではないでしょうか。
今回は青魚の種類や特徴、食べることによるメリット、アレルギーのリスクまで、具体的に解説していきます。
一般的に青魚とされるのは、背中の皮が青くかつ赤身で、大衆的な魚のことを言います。生物学的な分類ではなく、あくまで見た目や肉の質感、食の歴史から日本人が感覚的に行ってきた分け方です。具体的には、以下のようなものが青魚にあたります。
背中が青い、身が赤身であるなど見た目以外の青魚の特徴として、以下が挙げられます。
青魚に豊富に含まれる不飽和脂肪酸(DHA、EPA)には、血液中の中性脂肪・コレステロールを除去し、血液の流れを良くする作用があることがわかっています。このため、適量の青魚を毎日食べれば、私たちは以下のような健康効果を享受できます。
なお、上記のような健康効果を得るための不飽和脂肪酸の適切な摂取量目安は、1日あたり1グラム以上です。小ぶりのアジなら1匹、サバの切り身なら1切れを、毎食摂取すると良いでしょう。
私たちの健康に良いとされる青魚ですが、なかには青魚に対し食物アレルギー反応を起こす人もいます。青魚を食べて発症する可能性のあるアレルギー症状としては、以下が挙げられます。
青魚を食べた後、以下のような症状が出るようなら、アレルギー症状の可能性があります。アレルギー症状は、発作が現れるたびに重症化しやすくなると言われています。誤って食べてしまい、呼吸ができないほど重篤なアレルギー反応が現れた場合は、死に至る危険もあるので、一度でも症状が現れたら、体調の悪いときを中心にできる限り青魚を食べないようにし、速やかに医療機関に相談してください。
一般的に青魚と呼ばれる背中が青く、身が赤い魚には、DHAやEPAと言った不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。脂肪分でありながら常温で凝固しない不飽和脂肪酸には、血中の中性脂肪やコレステロールを除去し、血流を改善する作用があります。このため、毎日適量の青魚を摂ることで、循環器疾患の予防や肌質改善などさまざまな健康効果が期待できるのです。無理のない範囲で日々の食事に青魚を取り入れてみましょう。