記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2020/6/11
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
会社での仕事中、学校の授業など頑張りたいのに気が散ってしまったり、眠くなったりすることはありませんか。特に、昼食を食べたあとの午後から集中力が低下しやすいかもしれません。この記事では、午後の時間帯にやってくる眠気やだるさについて紹介します。
午後に集中力を必要とする仕事や勉強があるときは、昼食に何を食べるかが大切です。集中力に影響を与える食べ物の代表が、炭水化物中心の食事です。
炭水化物は血糖値を上昇させます。炭水化物だけを摂取すると血糖値が急上昇し、体は血糖値を下げようとしてインスリンを大量に分泌させます。すると今度は血糖値が急激に下がるため、炭水化物中心の食事をしたあとは”血糖値スパイク(血糖値が急上昇と急降下に変動する状態)”に陥ります。このとき、強い眠気に襲われたり、疲労感を感じることがあります。
炭水化物中心の食事は栄養バランスが偏ります。たとえばビタミンB1は糖質の代謝をサポートする栄養素です。ビタミンB1が不足すると食べた分の糖質がスムーズに代謝されないため、エネルギー変換がうまく行われず疲労感やだるさを招くおそれがあります。
午後に大事な会議やテストがあるときは、集中力が低下しないよう、以下のような対策をとるのがおすすめです。
集中力が低下しているとき、脳のエネルギー源であるブドウ糖が不足している可能性が考えられます。ブドウ糖が不足していると集中力と思考力が低下し、単純ミスや判断ミスにつながりかねません。
ブドウ糖の補給は、市販のブドウ糖で摂取できますが、お菓子でも可能です。お菓子にはブドウ糖成分のほか、味や香りによる脳の活性化やリラックス効果もあります。特にほどよい甘さで噛み応えのあるお菓子、果糖で構成される食べ物は集中力アップが期待できます。
炭水化物中心の昼食は眠気やだるさを招きます。栄養バランスのとれた食事を摂るようにしましょう。集中力には限界がありますので、仕事や勉強をしている間もこまめな休憩をとって気分をリフレッシュさせるのがおすすめです。