記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2021/3/15
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
認知症によって現れる症状には「中核症状」と「周辺症状」の2種類があります。今回は認知症による「中核症状」とは何かを、その発症原因と症状の具体例、適切な対応方法と一緒に解説していきます。
認知症は脳細胞が損傷・死滅し、少しずつ委縮することで脳の機能が低下していく病気です。このため、認知症を発症すると脳の萎縮と機能低下によって起こる「中核症状」として、以下のような症状が現れてきます。
なお、上記のような認知症の中核症状から混乱や不安を募らせると、妄想や抑うつ、暴力・暴言などの行動・精神症状を伴う「周辺症状」を発症することもあります。
前項でご紹介したような認知症による中核症状の現れ方は、発症している認知症の種類によって変化することがわかっています。このため適切な対応の仕方も、認知症の種類によって大きく変わってきます。以下、認知症の4つの種類別にそれぞれの中核症状への適切な対応のポイントをご紹介していきます。
中核症状は認知症による脳細胞の損傷と委縮、脳機能の低下が原因で起こる症状です。具体的には記憶障害や見当識障害、実行機能障害、失語、失認、失行などが挙げられますが、その現れ方は発症している認知症の種類によって変わってきます。このため認知症の中核症状への対応方法も、認知症の種類によって変えるべきだと考えられています。