すぐに実践できる!がんにならないためのヒント

2017/3/14

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

がんを予防するための確実な方法はありませんが、がんに罹るリスクを軽減することはできます。
この記事では、そのいくつかの方法についてご紹介します。

過度な日焼けを避けよう

体が紫外線から自身を守るとき、肌が暗色化、褐色化します。過度の日光曝露を受けると紫外線は内側の皮膚層に届きます。 これが一般に日焼けとして知られています。 これにより、皮膚細胞が死亡・損傷したり、発がんする可能性があります。

ほくろに潜むがんリスク

ほくろやそばかすが沢山ある場合、皮膚がんになる可能性は平均よりも高くなるため、より対策をしなくてはなりません。
まずは、日焼けをあまりしないことが最善です。あなた自身を守るために、シェード、衣類、少なくともSPF15以上の日焼け止めを使用してください。そして肌の変化に気をつけてください。

なお、ほくろに以下の変化が現れた場合は注意が必要です。

・新しいほくろができた
・大きく成長してきている
・塊になっている
・サイズ・形・色が変化している

見つけた場合はできるだけ早く医師に報告しましょう。早期に発見されれば、治療はずっと簡単です。

がんのリスクを高める危険食品とは

特定の食品ががんを予防する明確な証拠はありません。しかし、がんリスクを高める可能性がある食品はあります。以下はそれら食品の注意点です。

・ハム、ベーコン、ソーセージ、サラミ、ボローニャなどの加工肉は、頻繁に食べると結腸直腸がんのリスクが高くなるかもしれません。
・飽和脂肪が多い食品は体重を増加させることがあります。そして 太りすぎると、多くの種類のがんリスクが高まります。
・アルコールは、口、喉、食道、肝臓、乳房、結腸直腸のがんのリスクを増加させる可能性があります。

健康な食事により予防可能性が見込める病気は、特定のがんのみならず 2型糖尿病、骨粗鬆症および心臓病の発症リスクを低下させるといわれています。 栄養が高いことのもう1つの利点は、健康的な体重を維持するのに役立つということです。

あまりにも体重が増えると、特定のがん、心臓病、 高血圧および他の多くの健康問題のリスクが高まります。 高繊維、低脂肪の食事と定期的な運動は、体重を減らし、それを維持させるために役立ちます。

体をよく動かしましょう

体をよく動かしていると、腸や乳房のがん、子宮内膜がんのリスクを減らすことができることが証明されています。

体を動かすことがこれらのがんのリスクをどのように減少させるかははっきりとわかっていないものの、定期的な運動がホルモンのレベルを正常に保つことが研究で明らかになっています。ホルモンのレベルが高いと、がんのリスクが高まる可能性があります。

また、体を動かすことは健康的な体重維持にも役立つため、がんのリスクを軽減することにつながります。

おわりに

いかがでしたか?発がんリスクは日常のいたるところに存在しています。健康で丈夫な体をつくるためにも、これらを参考にし、発がんリスクが少なく栄養価の高い食事やこまめな運動を生活に取り入れてみましょう。

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