肥満の状態をチェック!BMIの計算方法と腹囲の基準を知っておこう

2017/1/19 記事改定日: 2018/7/18
記事改定回数:1回

佐藤 典宏 先生

記事監修医師

産業医科大学第1外科

佐藤 典宏 先生

肥満の基準はいくつかありますが、現代で主に使われている肥満度の基準はBMIです。
この記事では、BMIと腹囲の基準値で肥満度をチェックする方法を紹介していきます。
肥満になりやすい生活習慣のセルフチェックも紹介しているので、肥満解消に役立ててください。

肥満度とBMI

ベルギーの統計学者 Adolphe Quelet (1796-1874) が考案した、体重と身長に基づいて太り具合を指数化した値・BMI(Body Mass Index)。下記の計算式で求めることができます。

BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m)) 

日本人の基準値は男性が22.0、女性が21.0で、たとえば身長160cm、体重50kgの女性であれば、50÷(1.6×1.6)=19.531 になり、「痩せている」に該当します。
「基準値」は、病気になる確率が最も少ない値で、肥満指数が大きいほど太っていることになり、成人病にかかる確率も高くなります。計算してくれるサイトがネットにたくさんあるので、検索してみてください。

BMIで見る肥満度

BMIの値は「痩せている」「標準」「肥満」の3タイプに分類され、数値が適性範囲を越えている場合、内臓脂肪の過剰蓄積のリスクが高まり、心臓病、2型糖尿病、脳卒中、ガンなどの生活習慣病を発症する可能性が高くなります。

BMIの結果からみる、肥満のリスク

BMIが18.5未満

標準よりも痩せている肥満が健康の大敵なのはともかく、痩せすぎも健康には良くありません。体調不良や貧血、頭痛などの原因になりますし、一部の研究では寿命が短くなることも指摘されています。自分の身長や体型にあった適正体重を意識してください。

BMIが18.5~25

標準の範囲内生活習慣病をはじめ、さまざまな病気にかかる可能性が最も低い理想的な値です。しかし、油断は禁物、体重のキープを心がけてください。

BMIが25以上

肥満肥満は、さまざまな生活習慣病を引き起こす生活習慣病の元凶。食生活を改め、体重のコントロールに取り組む必要があります。
スリム体型、標準体重でも体脂肪率の高い「隠れ肥満」の人がかなりいます。運動不足の人は、早めの始動が何より肝心。適度な運動を心がけてください。

腹囲から見る肥満度

BMIが標準範囲内でも、内臓脂肪が蓄積していることがあります。内臓脂肪は、心臓病、2型糖尿病、脳卒中のリスクを高めるため、腹囲を測定することは、脂肪の蓄積を確かめるいい方法です。
腹囲を測定するには ・ウエストのくびれたところでなく、ヘソの位置で水平に・息を吐いた状態で測定します。
腹囲が次の場合、肥満の危険サインです。

  • 85cm以上(男性)
  • 90cm以上(女性)

子供のBMI

肥満の子供は、不健康のリスクが高いと考えられ、成人後に生活習慣病になる可能性も高くなります。子供のBMIは、以下のいずれかに分類されます。

  • 2パーセンタイル以下の低体重
  • 2~91パーセンタイルの間の健康的な体重
  • 91パーセンタイル以上の過体重
  • 98パーセンタイル以上の肥満

子供のBMIは、調査に参加した子供全体と比較した「パーセンタイル」で表します。
たとえば、75パーセンタイルの女の子は、同じ年齢の100人の女の子の中で75番目に重いということになります。 子供の肥満が心配な場合は、地域のヘルスサービスや医師に相談してください。

肥満度が上がりやすい生活習慣をチェックして見直そう

肥満になりやすい生活習慣や食習慣には次のようなものが挙げられます。

  • 標準的な食事より多くの量を食べる
  • 間食を多く摂る
  • 水やお茶などではなく、ジュースなどの高カロリーな飲み物を好んで摂る
  • 高脂肪の食事を好む
  • 食事の時間が不規則で、夜間遅くに食事を摂ることもある
  • 運動する習慣がない
  • 日常的に歩く距離が少なく、短距離でも自転車や車を使う
  • 低層階へもエレベーターやエスカレーターを使う

これらの習慣は肥満だけでなく、糖尿病や高脂血症、さらには動脈硬化などの病気を引き起こすこともあります。健康的な生活を維持するには、まずこれらの生活習慣や食生活を改善することが必要なのです。

おわりに:BMIと腹囲、体重をチェックして、自分の肥満度を確認!

BMIによって体重過多かどうかはわかりますが、体脂肪が多すぎるかどうかはわかりません。BMIは筋肉・骨と過剰な脂肪の区別はできないからです。 また、成人のBMIは、年齢、性別、筋肉量を考慮しないため、以下のようなことが起こります。

  • アスリートや筋肉質の成人は、体脂肪が低いにも関わらず「太りすぎ」または「肥満」と分類される
  • 余分な脂肪が蓄積されているにも関わらず、標準体重の範囲内に入る

しかし、BMIは、体重を評価するための簡単で便利な方法です。自分の体重と腹囲を健康状態を把握するための“きっかけ”として活用してください。

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