記事監修医師
産業医科大学第1外科
佐藤 典宏 先生
2017/2/13 記事改定日: 2019/12/26
記事改定回数:1回
記事監修医師
産業医科大学第1外科
佐藤 典宏 先生
前からあったほくろや皮膚のかゆみが、「がん」の徴候だったという話を耳にしたことがあるかもしれませんが、皮膚がんの徴候になるほくろや皮膚の病気の特徴を知っていますか?
この記事では、皮膚がんになるほくろの特徴について解説していきます。
ほくろは通常、幅6mm(鉛筆消しゴム程度)の皮膚が成長したもので、形と境界が不規則で明確でなく、皮膚に溶け込むようになっているものを異型ほくろといいます。
異型ほくろは2つ以上の異なる色(色調がちがう茶色など)になっていることがあり、 メラノーマと呼ばれる皮膚がんのように見えることがありますが、異型ほくろ自体は良性で、悪性ではありません。
ただし、異型ほくろはがんになる可能性があるほくろであり、異型ほくろを多く持っている人でメラノーマを患っている家族がいる場合は、メラノーマを発症するリスクが高くなります。
異型ほくろの多くは取り除く必要のない「問題のないほくろ」ですが、気になるほくろがあるときは皮膚科で検査してもらいましょう。
上で述べたように、ほくろの中にはがんになるタイプのものもあり、ほくろだと思っていたものが実ががんであってというケースもあります。
がんの可能性があるほくろには次のような特徴がありますので、思い当たる症状がある場合は早めに皮膚科を受診しましょう。
皮膚がん予防としてまず最初にできることは紫外線対策であり、これは異型ほくろも同様です。
また、日焼けサロンの紫外線も太陽光ほどではないにせよ皮膚に刺激がありますので、皮膚がんの予防という点ではあまりおすすめできません。
皮膚がんに限らず、がんは早期の治療がその後を左右します。ほとんどのほくろは「害のないほくろ」なので心配しすぎもよくありませんが、ほくろの大きさが変わったり、色や形が変化するなど、皮膚がんの徴候がみられるようであれば、早めに病院で診察を受けましょう。