記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/5/10
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
子供がインフルエンザにかかったとき、
高熱や咳で苦しむ様子を見て、心配になってしまうものですよね。
インフルエンザ自体は、適切な治療を行えば回復していくものですが、
忘れてはいけないのが家族への感染予防!
つきっきりで看病しているうちに自分もインフルエンザに…なんて事態を防ぐために心がけたいことをまとめました。
できるだけお部屋で過ごし、そこから出ないようにしましょう。つらいかもしれませんが、インフルエンザ予防のため、極力ほかの家族との接触を避けることが重要です。
インフルエンザは学校保健安全法に定められている感染症です。
インフルエンザに感染したことがわかった場合は、規定に定められたとおりに学校や幼稚園・保育園を休まなくてはなりません。
保育園や学校に行かせる場合は、インフルエンザ発症後の小学生以上と幼稚園・保育園、それぞれの児童の出席停止期間を確認しましょう。
子供がベッドから起き上がれるくらい回復したら、頻繁かつ徹底的に手を洗わせましょう(素早く泡立てて、さっと洗い流した程度では効果がないのできちんと洗うように指導してください)。まだ起きられる状態ではない場合は、ウェットティッシュを枕元に置き、食事をする前や鼻をかむときなどティッシュを使った後は、毎回手を拭くように言ってください。
インフルエンザや風邪のウイルスは簡単にうつってしまいます。ウイルスを予防するために、くしゃみや咳をするときはティッシュやハンカチなどで口を覆うよう子供に伝えましょう。
もったいないからという理由で、ちょっとだけ使ったティッシュを再利用するという人は少なくないと思いますが、インフルエンザのときは別です。子供がティッシュを使った後は、溜めずに1枚ずつ捨てるよう指導してください。近くにゴミ箱を置いて捨てやすい環境を整え、ゴミも頻繁に捨てるようにしましょう。
また、感染予防のため、ゴミを捨てた後はすぐに手を洗うことを忘れないでください。
子供が触れたもの(ドアノブ、蛇口、トイレのレバー、リモコンなど)は殺菌剤を使ってこめまに消毒しましょう。また子供が使ったタオル、毛布、コップ、食器などは、ほかの家族が使う前にきちんと消毒されているか必ず確認してください。
インフルエンザの感染をとめるためには、事前の予防が大切です。高齢者や妊婦さん、子供などウイルスへの抵抗力が比較的弱い人は、インフルエンザの予防接種を受けることをおすすめします。
予防接種は全てのインフルエンザウイルスを完全に予防するものではなく、効果にも個人差がありますが、仮に感染してしまったとしても、予防接種を受けたほうが症状が軽くなったり、病状期間が短くなったりします。
「去年受けたから、今年は予防接種をしなくても大丈夫」と考える人もいるようですが、時間を経るとワクチンにより得られた免疫力は失われる上に、インフルエンザウイルスの型も毎年変化します。予防接種は毎年必ず行うようにしてください。
いかがでしょうか。子供本人にマスクをさせたり、部屋に隔離したりしても、子供の手や口に触れたものからインフルエンザウイルスに感染してしまうケースも存在します。細かいところにも注意をし、家族全員の健康を守りましょう!