高齢者の目の乾きや見えにくさと受診の目安
2026/4/29
見えにくさは生活の安全に関わる
高齢になると、目が乾く、しょぼしょぼする、かすむ、まぶしい、新聞や薬の説明が読みづらい、段差が見えにくいといった悩みが増えることがあります。目の変化は、読書やテレビだけでなく、服薬、料理、歩行、外出、転倒予防にも関わります。見えにくさがあると、薬の飲み間違い、火の消し忘れ、つまずきなどにつながることがあるため、生活全体の安全の視点で見直すことが大切です。
目の乾きや疲れは、ドライアイ、白内障、緑内障、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症など、さまざまな病気と関係することがあります。症状だけで自己判断することは難しいため、気になる変化が続く場合は眼科で確認しましょう。
目の乾きがあるときの生活の工夫
ドライアイでは、乾く、ゴロゴロする、疲れる、目が開けにくい、何となく見えづらいといった症状がみられることがあります。エアコンの風、乾燥した部屋、長時間のテレビやスマートフォン、まばたきの減少などが症状に影響することがあります。
家庭では、風が直接目に当たらないようにする、部屋の乾燥を避ける、画面を見る時間の途中で休憩する、意識してまばたきをするなどの工夫ができます。市販の目薬を使う人もいますが、防腐剤や成分が合わないこともあるため、症状が続く場合は眼科で相談します。目をこすり続けると刺激になることがあるため、かゆみや痛みがある場合も受診を検討しましょう。
見えにくさによる転倒や服薬ミスを防ぐ
視力が低下すると、床の段差、敷物の端、階段、浴室の境目などに気づきにくくなります。家の中では、動線に物を置かない、足元を明るくする、床と段差の色を見分けやすくする、夜間のトイレまでの照明を確保するなどの工夫が役立ちます。
薬の管理では、文字が小さい説明書や薬袋が見えにくいことがあります。薬局で大きな文字の説明をお願いする、一包化を相談する、服薬カレンダーを使う、家族や介護職が確認するなど、見えにくさに合わせた方法を選びます。眼鏡が合っていない場合も見えにくさにつながるため、定期的な確認が大切です。
早めに眼科へ相談したい症状
急に見えにくくなった、視野の一部が欠ける、物がゆがんで見える、強い目の痛みがある、急な充血がある、黒い点や虫のようなものが急に増えた、光が走るように見える場合は、早めに眼科へ相談してください。糖尿病や高血圧がある人は、自覚症状が少なくても目の合併症が進むことがあるため、医師の指示に沿って定期的な検査を受けることが大切です。
目の不調は、年齢のせいと考えて我慢されやすいものです。しかし、適切な治療や眼鏡の調整、生活環境の見直しで不便が軽くなることがあります。本人が見えにくさを訴えない場合でも、新聞を読まなくなった、テレビに近づく、段差でつまずく、薬の間違いが増えたなどの変化に注意しましょう。











