他人事だと思ってない?若年性アルツハイマーに罹らないための方法

2017/3/16

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

若年でも発症し得る早期発症アルツハイマー病は、65歳未満の人にアルツハイマーの症状が出ることをいいます。早ければ30代、40代で発症します。
この記事では、みなさんも他人事ではない若年性アルツハイマーの予防法についてご紹介します。

予防法①:体と脳に栄養を与えよう

体と脳に栄養を与えることで、アルツハイマー病の罹患リスクは軽減できます。そのために、以下の事項を生活に取り入れてみましょう。

1.体重を管理する

自身の体重を管理しましょう。なお、体重を減らしてそれを維持するために、短時間の食事や流行に偏る食事は避けると良いです。 食べ物を考え、健全な食事法を取り入れることが体と脳の健康につながります。

2. 果物、野菜、全粒粉を食べる

多くの果物、野菜、全粒粉を含む食事は、脳機能を保護することに役立ちます。 葉の緑、皮つき野菜、およびアブラナ科の野菜(たとえば、ブロッコリー、キャベツ、カブなど)の抗酸化物質は、特に効果的かもしれません。 ビート、ブロッコリー、ブリュッセルの芽、カリフラワー、ナス、ケール、赤ピーマン、ロメインレタス、ホウレンソウなどの野菜も良い選択です。

3. 不健康な脂肪を避ける

トランス脂肪酸は人工脂肪を含んでいるため食べないようにしましょう。 トランス脂肪酸は、加工食品および店舗で購入したベーカリー製品でよく使用されます。 脚注のラベルを注意深く読んで、トランス脂肪を確認しましょう。

また、食品を焼いたり炒めるときにオリーブ油やキャノーラ油を使うことで不健康な脂肪を避けることもできます。

4. オメガ3脂肪酸を摂る

オメガ3脂肪酸の最も一般的な供給源は脂肪性魚(例えば、イワシ、マグロ、サケ、サバ、ニシン)です。 このタイプの魚を週に1〜2回食べてみてください。

予防法②:効果的な運動をしよう

運動は、アルツハイマーのリスクを減少させることができます。
早期アルツハイマー病とならないためにも、成人は活動的な毎日を送るよう努力し、様々な運動を組み合わせて少なくとも1週間あたり2時間半の身体活動を1週間以上達成することを目指しましょう。

最も簡単な方法は、車に乗る代わりに、ウォーキングやサイクリングといった活動を日常生活の一部にすることです。運動は、すればするほど効果があります。

なお、効果的な運動をするためには、心拍数を上げ、より速く呼吸をし、暖かく感じるほどになることが必要です。これは中程度の運動と呼ばれるものです。中程度の運動になっているかどうかを確認する方法の一つに、会話はできるが歌は歌えないかどうか、といった目安を挙げることができます。

もっと激しい運動になると、強強度の運動と呼ばれるようになります。強強度の運動は、中程度の運動よりはるかに健康上のメリットをもたらすことができると研究で明らかになっています。呼吸が激しく、速くなっていて心拍数もかなり上がった状態です。また、呼吸を整えるとき以外は一言も話せない、という状態が、強強度の運動に達したと確認する目安として挙げられます。

それでも発症してしまったら・・・?

自分の気持ち、恐れ、願望について、配偶者、家族に話してください。家族は、医療やお金の問題について助けてくれます。

病気について子供たちとオープンに話し、子供たちが心配し、混乱し、動揺し、恐れているかもしれないことを理解してください。適切だと考えるならば、家族全員に影響を及ぼす話し合いに子供も交えてください。

友人は、自分に対して何を考えているのか、何を言いたいのか、接し方もわからず、こちらの反応を待っているように感じるかもしれません。一緒に時間を過ごすよう誘ったり、必要なときに助けを求めることを恐れないでください。

おわりに

若年性アルツハイマーとならないための対策は普段の生活からもできます。罹患しないためにも、日ごろから栄養と運動を考えた生活を行いましょう。また、罹患してしまった場合は、一人で考え込まず周囲に助けを求めるようにしましょう。

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