記事監修医師
東京大学医学部卒 医学博士
白い肌にぽつんと赤いニキビ、鏡を見てはため息をついてしまいます。ニキビができないために、ニキビができちゃったら痕を残さないために、どんな方法があるのでしょうか!? こまめな洗顔が効果的ってホントでしょうか?
ここでは、そんな疑問に答えるためのニキビケアについて解説します。
ニキビは最も一般的な皮膚の病気です。年齢に関係なく、ニキビができますが、10代や20代前半に最も多く見られます。
11~30歳の人々の全体でおよそ80%が、いずれかの時点でニキビを経験するという研究もあります。40代や50代になってもニキビになる人もいます。
ここでは、ニキビを防ぎ、きれいな肌を保つ普段の肌ケアの方法をご紹介します。
肌を優しく洗いましょう。朝、夜、たくさん運動した後には、低刺激の石鹸や洗顔乳液を使いましょう。
太陽を避けましょう。ニキビに対する薬の多くは、使用することによって日焼けしやすくなってしまう可能性があります。太陽の下に長い時間いることで、肌にしわができるようになり、皮膚がんの危険性を高めてしまう可能性もあります。
化粧品は注意深く選びましょう。油分を使っていない化粧品のみを使うことが望ましいです。「ニキビ予防」という言葉がラベルに書かれているか探してみましょう。その化粧品が毛穴を塞がないことを意味しています。ただし、このような化粧品を使ったとしてもニキビができてしまう人もいます。
髪を定期的に洗いましょう。髪が油を含んでいる場合には、毎日髪を洗う必要があるかもしれません。
ニキビができてしまってからのケアや、ニキビ痕の予防についてお伝えします。
ニキビの発生やニキビ痕は、肌の手入れを正しく行うことで防ぐことができます。
ニキビに触らないようにしましょう。にきびをつまんだり、突っついたり、潰したりすることで、肌に跡や黒い斑点が残ってしまう可能性があります。
前述の普段のケアにもあるように、日焼けを避けましょう。日焼けをした方が、肌が赤くなって、ニキビを目立たなくさせると考える人もいるようですが、太陽の光を浴びすぎると、皮膚ガンのリスクを高めたり、肌の老化を速めたりする恐れがあります。
外出するときは、最低SPF15の日焼け止めを塗るようにし、できる限り日陰で過ごすようにしましょう。
リュックサックやスポーツの器具など肌をこする可能性のあるものを使用しないようにしましょう。
ニキビを治療するためにどのような治療法があるのか、医師に相談しましょう。薬を処方されたら、指示通りに服用してください。現在ほかの治療のために服用している薬がニキビを悪化させていると感じたら、その旨も話すようにしてください。
刺激の少ない石鹸や洗顔フォームで1日2回、朝と夜に顔を洗いましょう。また、激しい運動を行った後も洗うようにしましょう。刺激の強い石鹸や、スクラブ入りの洗顔料は使いすぎないようにしてください。ゴシゴシと強く洗ってしまうと、ニキビを悪化させてしまう恐れがあります。顔を洗うときは、顔のきわやあごの下まで丁寧に洗いましょう。メイクを落とす際は、刺激の少ないメイク落としを使うようにしましょう。
お風呂では、洗浄力の弱い石鹸やバスオイルを使用しましょう。洗う回数が多すぎたり、洗浄力の強い石鹸を使うと、肌を健康に保っている皮脂までが洗い流されてしまいます。
乾燥肌の場合は、肌を刺激して乾燥させる可能性があるため、洗浄力の強いアルコールベースの製品は使用しないでください。
保湿は乾燥した肌を防ぐのに役立ちます。油性肌の場合は、石油系製品を避け、代わりにウォーターベースの製品を選んでください。
ここまで見てきたように、ニキビを防ぎ、痕を残さないためには、やはり洗顔です。それも低刺激性の石鹸でやさしく洗うことがポイントです。
肌がきれいだと、毎日楽しく過ごせますね。きれいな肌で、お出かけを楽しみましょう。