ニキビに効く薬は? 市販薬と処方薬、それぞれの効能や副作用について

2017/5/8

三上 貴浩 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 医学博士

三上 貴浩 先生

ニキビは非常に一般的な肌トラブルのため、治療薬にはさまざまな種類があります。今回の記事ではそんなニキビの市販薬や皮膚科での処方薬について、それぞれの効能や副作用を中心に解説します。

ニキビの薬、市販でおすすめなのは?

ニキビの薬は市販のものもたくさん売られていますが、ニキビの状態や肌質によって適した薬は異なります。詳しくは下記を参考にしてください。

ビフナイト®

赤ニキビに有効で、オイリー肌や普通肌の人におすすめの塗り薬です。イソプロピルメチルフェノールという殺菌成分が、ニキビの原因であるアクネ菌を殺菌し、グリチルレチン酸がニキビの炎症を抑えてくれます。また、角質軟化成分も入っているため、毛穴が綺麗になる効果も期待できます。

オロナイン®H軟膏

乾燥による白ニキビや赤ニキビに有効です。主成分のクロルヘキシジングルコン酸塩液が、アクネ菌を殺菌してくれるだけでなく、オリーブ油などの保湿成分も含まれています。

テラ・コートリル®

軽度の赤ニキビや黄ニキビに有効な軟膏で、基本的にどの肌質の方もお使いいただけます。ニキビ専用薬ではありませんが、皮膚科で処方されるニキビ薬と同等の成分が入っています。ただしステロイドが含有されているため、長期使用は控えてください。

ペア®アクネクリームW

白ニキビや赤ニキビに有効で、オイリー肌や普通肌の人におすすめです。含有されるイブプロフェンピコノールが炎症を抑制し、イソプロピルメチルフェノールがアクネ菌を殺菌します。

ニキビに効く市販の飲み薬は?

ニキビに効く飲み薬として、市販のものでおすすめのものはチョコラBB®プラス®やハイチオール®Cプラスです。

チョコラBB®プラス®には、ニキビの改善に効果的とされるビタミンB群が豊富に配合されています。また、ハイチオール®Cプラスに含まれるL-システインは、肌のターンオーバーを正常化させ、ニキビを改善させる効果があります。

ニキビの薬、皮膚科で処方されることが多いのは?

ニキビの薬として、皮膚科でよく処方される薬には以下のものがあります。

ディフェリン®ゲル

ビタミンA誘導体の一種が主成分となっており、ニキビの原因である皮脂の分泌を抑制し、角質をピーリングしてくれる効果があります。軽度のニキビに効果を発揮する塗り薬です。

ディフェリン®ゲルの副作用

副作用として、皮膚のかゆみや赤みを引き起こすことがありますが、ほとんどの場合は2〜4週間程度で緩和します。

ダラシン®Tゲル

クリンダマイシンという抗生物質が主成分で、アクネ菌への抗菌作用だけでなく、ニキビの炎症も抑制してくれる塗り薬です。赤ニキビに有効です。ただし、抗生物質が主成分のため、長期使用によって耐性菌が発生することがあります。ニキビができたときだけピンポイントに塗るようにしましょう。

ダラシン®Tゲルの副作用

ディフェリン®ゲルと比べ、比較的副作用は少ないですが、皮膚のかゆみや赤み、ヒリつきを引き起こすことがあります。

ニキビに効く処方の飲み薬は?

皮膚科では、ニキビ治療のために塗り薬と加えて飲み薬を処方する場合があります。よく処方される飲み薬をいくつかご紹介します。

ミノマイシン®

テトラサイクリン系の抗生物質が主成分で、細菌が増殖する際に必要なタンパク質の合成を阻害する作用があり、このためにニキビができにくくなります。

ミノマイシン®の副作用

抗生物質は胃腸の細菌も殺してしまうため、下痢や腹痛といった副作用が出る場合があります。また、長期服用によってビタミンB欠乏症や肝障害、血液障害などを引き起こしたケースも報告されています。

ビブラマイシン®

テトラサイクリン系の抗生物質で、アクネ菌の殺菌作用があり、特に赤ニキビに有効です。ただし、アクネ菌が繁殖する前の状態で効果を発揮する薬なので、白ニキビの改善効果は見込めません。

副作用も比較的少ないためよく処方される飲み薬ですが、長期服用によって耐性菌が発生するため、服用は短期に留める必要があります。

ニキビの薬の有効成分と作用について

ニキビ治療薬は、有効成分の違いにより作用が違います。ニキビの炎症を起こす細菌を殺菌したり、肌から分泌される余分な皮脂を取り除いたり、新しい皮膚細胞の成長を促したりします。死滅細胞を取り除くものもあります。以下では、市販のニキビ治療薬でよく使われている有効成分と、それがどのようにニキビを治療するのかについて以下に説明します。

過酸化ベンゾイル

この成分は、ニキビの原因となるバクテリアを殺し、毛穴を塞いでいる皮脂と死滅細胞を肌から取り除きます。

乾燥、赤み、焼けるような痛みやチクチク感などの副作用を起こすこともあります。特に敏感肌では起こりやすいでしょう。髪の毛や服を漂白することもあります。過酸化ベンゾイルを塗るときは注意しましょう。

サリチル酸

サリチル酸の成分は、毛穴の詰まりを防ぐ効果があります。軽度のチクチク感と肌の刺激が、幅作用として起こることもあります。

αハイドロキシ酸

ニキビ用市販薬として売られているαハイドロキシ酸の種類は2つ、グリコール酸と乳酸があります。

死滅細胞を取り除き、炎症をおさえ、ニキビを治療します。αハイドロキシ酸は、肌の成長を促し、ニキビ痕の改善や、毛穴が小さく見えるような印象を与えます。

硫黄

毛穴を詰まらせる死滅細胞を取り除き、余分な皮脂を取り除くのに役立ちます。サリチル酸、過酸化ベンゾイルなどの他の成分と混合で使われることも多いでしょう。ただし、硫黄を含む薬は、乾燥の原因になるので注意が必要です。

ニキビ治療薬の選び方と使用方法は?

ここでは、ニキビ治療薬の選び方と使用について、一般的なガイドラインを挙げます。基本的には、低濃度の薬から始めましょう。赤みや乾燥、その他の肌トラブルを減らすことに役立ちます。6~7週間をかけて使用している製品の濃度を上げたり、塗布回数を増やしたりしてみましょう。肌が徐々に治療に適応していくことができます。

ニキビが非常に頑固な場合、異なった有効成分のものを使いましょう。それぞれの有効成分は異なった方法で作用するため、頑固なニキビの治療には、さまざまな成分を使うことが有効です。なお、薬でニキビを治療するのには、時間と忍耐が必要です。結果が出るようになるまで、毎日使って2~3ヶ月かかることに留意しておきましょう。また、自宅治療を2~3ヶ月行ってもニキビが良くならない場合は、皮膚科に行きましょう。

おわりに:自分のニキビに合った薬を探そう

ニキビの薬にはさまざまなものがあります。自身のニキビの状態や肌質をふまえ、薬の成分や効果・副作用をしっかりチェックしながら、自分に合った治療薬を見つけましょう。

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