記事監修医師
東京大学医学部卒 医学博士
ニキビや吹き出物などの肌荒れが習慣化してしまい、困っていませんか?
肌荒れのないキレイな肌をつくるためには、
普段から摂取する食べ物に気を配り、身体の内部から健康的になることが大切です。
今回の記事では、肌荒れを防ぐ食事のコツなどをまとめました。
実は、肌荒れのない健康的な肌をキープするために、わざわざ特別な食生活を実施する必要はありません。肌荒れを防ぐために最も大切なのは、バランスの取れた食生活を続け、健康的な体重を維持することです。
健康的な肌のためには、さまざまな食べ物を摂り、たくさんの種類の栄養素を摂取することが重要です。食べ物の例としては、以下を参考にしてください。
・ごはんなどの穀類をしっかり摂取する
穀類を毎食とって、糖質からのエネルギー摂取を適正に保つようにしましょう。
・野菜と果物をたっぷり摂る
ビタミン、ミネラル、食物繊維を摂取しましょう。
・カルシウムを摂取する(牛乳・乳製品、緑黄色野菜、豆類、小魚など)
・たんぱく質を摂取する(牛肉の赤身、鶏肉、海藻類、豆類、卵、ナッツなど)
・脂肪や塩分を摂り過ぎないようにする
食塩の多く含まれた食べ物の摂取は控えめにしましょう(食塩摂取量の目標値は、男性で1日8g未満、女性で7g未満)。脂肪を摂る際も、動物、植物、魚由来の脂肪をバランスよくとることを心がけてください。
・健康的な体重を維持するために、摂取カロリーと消費カロリーのバランスを考える
ニキビなどの肌荒れの原因として、特定の食べ物が挙げられることがあります。具体的な食べ物の例と肌荒れとの関連性について、以下でそれぞれ検証していきます。
「チョコレートや油っぽい食べ物を食べるとニキビができやすい」というのは、誰もが聞いたことのある話ではないでしょうか。しかし実は、ほとんどの人にとって、食べ物は肌荒れにあまり影響しないということが研究によって明らかになっています。
血糖負荷の高い食べ物や甘いものは、ニキビを悪化させる可能性があります。
精製糖や乳製品を多く含んだ食事によって、ニキビが引き起こされる人もいるようです。
辛い食べ物は、肌の血行に影響を与えてかゆみを引き起こし、引っ掻き傷や掻き壊しなどの肌荒れの原因となる場合があります(食べ物以外に、アルコールやカフェインなどの飲み物も同様のメカニズムでかゆみを悪化させるといわれています)。
バランスの取れた食生活は、健康に良いだけでなく肌にも良いのです!偏った食生活を送っていたり、栄養バランスが乱れがちだったりする方は、いま一度毎日の食べ物を見直してみてはいかがでしょうか?肌荒れ自体はすぐには改善しないかもしれませんが、普段摂る食べ物に注意することで、徐々にキレイな肌に近づいていけることでしょう。