記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/5/16
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
「虫歯のない子供にしたい!」
多くの保護者の方がそう願っているはず…
でも、具体的にどうすれば虫歯を予防できるのか、どのような歯の磨き方をすれば良いのか、
など分からないことも多いと思います。
今回は、そんな保護者の方に向けて、お子さんの虫歯予防に役立つ情報をお届けします!
子供の虫歯予防のために保護者ができることは以下の通りです。
健康な歯には、カルシウム、リン、ミネラル、ビタミン(特にビタミンC)などが必要です。そのような栄養素を多く含む食品を与えるようにしましょう。
糖分を多く含むお菓子などは、多くても一日に1、2回、食事と一緒に与えるようにして下さい。
大量に、そして頻繁に与えないようにしましょう。特に夜は、唾液が少なくなるのでなるべく与えないようにしましょう。
食事のときにだけ、水で薄めたジュースを与えるようにしましょう。子供の空腹感を解消したいという理由では与えないようにして下さい。子供の喉が渇いたときは、甘い飲み物ではなく水を飲ませるようにしましょう。特に炭酸飲料は避けましょう。大量の砂糖を含むため、虫歯のリスクが高まります。また、歯の表面を溶かす酸も含まれていることがあります。
子供、特に幼児の虫歯の原因は、甘いお菓子や不十分な歯磨きなどだけではありません。最も大きな原因は、唾液を介した、親から子供への虫歯菌の感染なのです。虫歯菌は口中の砂糖や食べ物の残りかすを食べ、歯のカルシウムを分解して虫歯を引き起こす酸を生成します。子供と歯ブラシやスプーンなど共有しないように心がけ、リスクを減らして下さい。
赤ちゃんの場合は、最初の乳歯が生えてきたらすぐに歯を歯磨き粉で磨いて下さい。通常は約6ヶ月で乳歯は生えますが、前後することもあります。このとき、虫歯を予防してくれるフッ化物入りの歯磨き粉を使うことが重要です。特別な子供用の歯磨き粉を買う必要はありません。子供用の歯磨き粉の中には、虫歯を防ぐのに十分なフッ化物が入っていないものがあるのです。どの歯磨き粉を使えば良いか分からない場合は歯磨き粉のパッケージを確認するか、歯科医に相談して下さい。また、子供がチューブから歯磨き粉を食べたり、舐めたりしないように注意して下さい。一日2回、約2分間磨きましょう。就寝直前に1回と日中に少なくとももう1回です。余分な歯磨き粉は吐き出させますが、水ですすがないようにしましょう。歯磨きした後に水ですすぐと、フッ化物が洗い流されて効果が低下してしまいます。
いかがでしたか?唾液を介した親から子供への虫歯菌の感染など、予想外の事実もあったのではないでしょうか。子供に虫歯をつくらせたくない保護者の方、是非ご紹介したことを日頃から意識して実践してみて下さいね!