記事監修医師
前田 裕斗 先生
2017/5/12 記事改定日: 2019/4/16
記事改定回数:3回
記事監修医師
前田 裕斗 先生
記事監修医師
東大医学部卒、セレオ八王子メディカルクリニック
二宮 英樹 先生
膀胱炎は女性がなりやすい病気ではありますが、男性もなる可能性があります。発症の原因にはさまざまなものがありますが、性行為が原因になることを知っていますか?
この記事では、性行為と膀胱炎の関係性について解説していきます。
膀胱炎は、膀胱に侵入した細菌が増殖して炎症を起こす病気で、発症すると排尿痛や頻尿、血尿といった症状がみられます。
性行為が原因で膀胱炎を発症してしまうのは、腸や腟に付着していた細菌を尿道に押し入れてしまうことがあるためです。また、不潔な状態で性行為をすると、身体についていた細菌が尿道から侵入し、膀胱にまで達してしまうこともあります。
ちなみに、膀胱炎は誰でも発症する可能性がある病気ですが、身体の構造上、男性より女性のほうが発症しやすいと言われています。これは、女性の尿道が短いのに加えて、尿道のすぐ近くに腟や肛門があるため、外から細菌(大腸菌であることが多い)が膀胱に侵入しやすいためです。
膀胱炎は以下のような症状が現れるのが特徴です。
性行為のあとにこれらの症状が出たときは、病院を受診して適切な検査・治療を受けましょう。また、膀胱炎を繰り返さないためにもコンドームを着用する・性行為前の入浴を徹底するなど性行為の在り方についてパートナーと話し合うことも大切です。
性行為がきっかけで膀胱炎にならないよう、以下のことに気をつけましょう。
性行為が原因で発症する病気として、まっさきに思い浮かぶのは性感染症かもしれませんが、この記事で解説したように、膀胱炎を発症することもあります。
性行為の前後にシャワーなどで身体を清潔にするのはもちろん、コンドームを使って予防しましょう。
また、性行為をきっかけに膀胱炎になることが多いという人は、繰り返さないためにもパートナーと性行為についてきちんと話し合ってくださいね。